2019年05月08日

2002年春にインドで書いた未公開日記(その12/第9週)

 2002年にインドのデリー大学に客員教授として赴任していた時の、大学での様子や、インドでの日常生活をあるがままに記した日録の公開です。
 ここでは「第9週 03/03〜03/09」の出来事を扱っています。
 今回は、前回の3月8日に続く9日のメモから復元したものです。

--------------------------------------

■2002.3.9■



 やはり風邪気味。熱はない。I1先生からのメールの連絡では、日本からデリー到着時刻が変更になっていたので、N2君と相談。アグラ行きを一泊二日から日帰りで帰ることとする。朝食後、薬を飲んですぐに寝る。大事をとる。
 お昼前から、N2君の原稿を読む、自分にとって、説明がほしいところをチェックする。なかなかしっかりと文章が書けている。ただし、少し臨場感に頼りすぎか。
 お昼に、G4さんに頼んで、旅行業者にアグラ行きの予約をキャンセルする。これで、N2君と一緒に楽しい旅になりそうだ。聖地マツゥーラもたっぷり見よう。
 午後も、N2君の原稿を読む。最後まで読み切った。いい原稿だが、この内容では、やはり読者は限定されるか。もう少し説明を入れると、一般の読者も読めるのだが。
 4時過ぎに、ラージパットナガルのチベットのお店へ、タンカを買うために行くことにする。N2君を探して下に降りたところ、電話のある部屋にD大学のH1先生がいらっしゃった。道理で、N3が猫なで声で私の対応をしてくれたのだ。いろいろと監視されていると思っているN3は、この手の人は苦手のようである。ご機嫌取りをするはめになる理由がわかるだけに、こちらが気を使ってしまう。
 TさんとN2君と3人で、散歩がてら、チベットのクラフト用品屋さんを目指して行く。先日、G3さんに教えてもらったお店で、タンカを買うためである。
 まず、オモチャ屋さんで、オートリクシャーのオモチャを買う。このスタイルの乗り物は、今ではこのインドだけだということなので、記念に買った。これで二つ目。以前から探していたが、なかなか見つからなかったものである。

190430_rikisya.jpg

 チベットのクラフト用品屋さんへ行くために、途中で道を聞いたところ、説明が二つに分かれた。3人目で何とか確認がとれた。ところが、その道も、警察署の前で突然住所が変わるのである。引き返してお店の人に聞くと、そのまままっすぐ行けばいいとのこと。警察を過ぎると、川が立ちふさがっている。またそばにいた人に聞くと、この川の向こうだというので、ぐるっと川を回って、また直進する。警察のところの住所だけが別の名前になっているのは、いったいどういう事情なのか。何でもありのインドの警察のようなので、こうしたこともありなのだろう。そして、警察の前の突き当たりの川に橋がなく、フェンスしかない。仕方なしに少し北側の橋を渡ったが、どうも腑に落ちない道である。
 また、もとの通りの名前になった。しばらく歩くと、目的の店が見つかった。しかし、あいにく閉店後30分という時間だった。次にまた来ることにする。
 ラージパットナガルを散策。ソフトクリーム屋の前で、アンプを積んだオートバイでスピーカーのボリュームをいっぱいに上げて、ソフトクリームの呼び込みをしている。それも、オートバイを道の真ん中に停めている。たくさんの通行人の流れを止めていることにも頓着せずに、さかんに叫んでいる。ソフトクリーム一つは、たったの5ルピーである。日本円で十数円。これで採算がとれるのか、心配になる。
 歩き疲れたので、チキンを焼いたものを食べる。はじめてのものだった。なかなか美味しい。いつものジュース屋さんに立ち寄る。今日のは、いつものものよりもさっぱりしていた。久しぶりに、ワインとオールドモンクというラム酒を買う。
 晩ご飯は天麩羅うどん。
 回転ずしの話になった。私は、インドで始めたらいいと言った。すると、インドの人は、あのくるくる回るのを見ているうちに、いろんなものを引っ張ったり押したり取り外したりして、すぐに分解をはじめるからダメだ、ということになった。確かに、インドの人は好奇心が強い。回転寿司も、一周もしないうちに、回転する部分がガタガタになっているかもしれない、と思わせるだけのお国柄であることは認めざるをえない。
 食後、持参した近衛家旧蔵の豪華な『百人一首』のカルタ(複製)を、みんなに見てもらう。国宝はインドにあるのか、ということで議論。国宝というものは日本以外にあるのかどうかということになった。世界遺産のことなどを話した。結局、わからずじまい。
 夜、インターネットをしながら、N2君とN8先生とに、ダイラ・ラマについて教えてもらう。セブンイヤーズ・イン・チベットの映画があるとのこと。I1先生が、かつて見たとおっしゃっており、私もインドに来る前にビデオ屋さんで探したものである。DVDで見つからなかったので、見て来なかったのだ。インドと限定せずに、もう少し広くチベットのことを調べてくるのだった。インドが、こんなにチベットと深い関わりのある国だとは、思っていなかった。

 
 
 
posted by genjiito at 18:02| Comment(0) | ◎国際交流
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。