2019年03月23日

[町家 de 源氏](第18回)(「か」と「ま」の字形)

 「be京都」でのハーバード本『源氏物語 須磨』を変体仮名だけに着目して読む勉強会は、今日で18回目です。
 勉強している和室の広間はもう春の雰囲気です。

190323_be-kyoto.jpg

 まず、ルーマニアで入手した本を見てもらいました。『源氏物語』2冊、『落窪物語』、『枕草子』です。また、ビルマ語訳『源氏物語』の既刊分6冊を合本にした本も回覧しました。書物の修復などをなさっている方がお二方いらっしゃるので、それぞれの本の装訂や挿し絵などに興味を示しておられました。

 写本は、9丁裏3行目末尾の「思・給」から読みました。
 その前に、この「須磨」に出て来る変体仮名の「志・新・支」に関する出現箇所の資料を配りました。これは、今後の参考にするためであり、前回のようにここでは紹介しません。
 読み出してすぐに「か(加)」で留まりました。どうしても、今の「か」とは字形が異なるものだったからです。

190323_ka.jpg

 どう見ても、「カ」の右に「口」がある「加」を字母とする「か」だとは思えません。結論はでないものの、一応「か」としておくことにしました。今後とも、こうした現行の字体と異なる文字には注意しながら進んで行きたいと思います。

 また、「ま(末)」でも、その字形に疑問が出てきました。

190323_ma.jpg

 これは、どう見ても字母が「末」の「ま」だとは思えません。
その3行手前に、次のように「まして」の「ま」があります。今は、これと同じ文字としておきます。

190323_ma2.jpg

 仮名文字はいろいろな形で書かれる、という緩い判断をもって臨むことにしています。書写者が書こうとした字形とは、結果的には違った字形で書き進められることも想定して確認を進めています。
 いろいろとこだわって読みました。しかし、今日はそんなに揉める例はなかったこともあり、2頁半も進み、10丁裏7行目の「可遣もなし」まで確認を終えました。

次回は、第19回、4月27日(土)の14時〜16時までです。

 自由に参加していただける会です。
 この記事のコメント欄を利用して連絡をいただけると、詳しい説明を差し上げています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:28| Comment(0) | ◎NPO活動
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