2019年01月29日

「一太郎2019」で変体仮名が使える?

 来月、2月上旬に発売される、ジャストシステムの日本語ワープロソフト「一太郎 2019」では、変体仮名が扱えるようになるそうです。この「一太郎」では、「一太郎 2015」で早くから変体仮名への対応はなされていたようです。しかし、その時には、グラフィックソフト「花子」による図形としての変体仮名だったために、あまり話題にはなりませんでした。

 その後、国立国語研究所が「学術情報交換用変体仮名」の国際的な働きかけを展開し、一昨年には念願の国際社会から認知を受けました。それが、「Unicode 10.0」で追加された変体仮名285文字です。「Unicode変体仮名フォント」として公開されていることなどは、すでに本ブログでも何度か書いてきました。研究仲間の高田智和氏(国立国語研究所)からも、折々に情報をいただいてブログなどで報告していました。その援護射撃らしきこともして来ました。
 その変体仮名を実装したアプリが、予想通り「一太郎」で実現されたことは、今後の変体仮名の位置づけが楽しみになります。

 「ジャストシステムのホームページ」から、その宣伝文を引きます。

190129_1taro.jpg

 私がしばしば指摘するように、1900年(明治33)に日本語の中でも平仮名が1文字に制限されるという、いわゆる言語統制を受けたことは、もっと問題点を整理してその意義を検証・確認すべきことだと思います。その意味では、今回の「一太郎」が変体仮名を実装したことにより、日本の平仮名文化にどのような影響や刺激を与えてくれるのか、その動向に注目したいと思います。
 Macintosh ユーザーである私は、Windows 専用のワープロソフトである「一太郎」を使う環境にありません。昔は、Macintosh用の「一太郎」もありました。しかし、ワープロというものを必要としない情報化社会になったこともあり、自然消滅して行くのを傍観してきました。
 変体仮名がどのように扱われて行くのかは、しばらく静観ということになります。いずれにしても、平仮名としての変体仮名が、社会の中で新たな歩みを始め出したことは確かです。
 
 
 
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎情報社会
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