2019年01月17日

キャリアアップ講座(その15)『源氏物語』のくずし字を読む(現物で実感する)

 まず、江戸時代に本が出版されていたことを実感してもらうために、『古訓古事記』の版木を見てもらいました。

「源氏千年(78)我が家でも版木発見」(2008年12月06日)

 これは、私が持っているものの1枚で、実際に文字が彫られた板を手にすると、これで刷られた様子が体感できます。手書きの写本と木版刷りの版本の違いが、これによって一目瞭然となります。
 次に、エジプトのカイロで手に入れたパピルスを触ってもらいました。ごわごわとした手触りなので、和紙との違いが明らかです。これで、古写本が、日本の独特な文化に支えられていることも納得です。ヨーロッパの羊皮紙があったら、もっとおもしろくなるところです。今度、調達しておきます。
 この熊取地域には、パピルスが生えているそうです。和歌山に近い地域だからでしょうか。意外でした。旅行でカイロに行った方が2人もいらっしゃったので、話が弾みます。
 続いて、六道絵を描いたタンカも広げました。インドで手に入れた何枚かのタンカのうち、細密画がきれいなものを持参しました。じっくりと見てもらいました。
 さらには、歌仙絵の粉本(模本)も見てもらいました。こうしたものは、骨董市などでまだ手に入ります。話は、狩野派の絵の特徴にまで及びました。
 その後は、視覚障害者のみなさまとの『百人一首』のカルタ取りや触読の話になり、問われるままにお答えしているうちに予定の5時となりました。
 結局、写本は1文字も読まないままで終わりとなったのです。この前にも、こんなことがありました。すみません。
 こうした幅広い話題での雑談が楽しいので来ています、とおっしゃるお言葉に甘えて、今日の社会人講座は終わりました。
 次回は、今月末の31日(木)の予定でした。しかし、その日は、私がこの大学の眼下に望む関西国際空港からミャンマーのヤンゴンに飛び立つことになったために、2月7日(木)の13時半からに変更することとなりました。本日お休みだった方は、どうかお気をつけください。そして、それが今年度の最終回となります。
 
 
 
posted by genjiito at 22:39| Comment(0) | ■講座学習
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