2018年12月08日

大学コンソーシアム大阪で『伊勢物語』を語る -2018-

 大阪駅前第2ビル4階にある「キャンパスポート大阪」で、特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪が開催する講座で講義をしてきました。

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 昨年の開講日は、1月下旬ということもあって雪の日でした。今日は年末なので、昨日よりも少し寒いだけです。それでも、日本海側は昨日から雪模様となっているようです。

 今年は「ツーリズムと社会」というテーマでの開講です。私のタイトルは、「『伊勢物語』と大阪」にしました。
 今回の参加者30名の所属は、以下の通りでした。半数は4回生のようです。

大阪市立大学・大阪府立大学・追手門学院大学・大阪経済大学・大阪国際大学・関西外国語大学・近畿大学・相愛大学・阪南大学


 昨年の様子については、次のブログを参照願います。

「「キャンパスポート大阪」で「源氏物語と大阪」と題する講義をして」(2017年07月01日)

「大学コンソーシアム大阪で『伊勢物語』を語る」(2018年01月27日)

 この講座を受講されているみなさんは、文学を専攻している学生さんではありません。昨年の反応を見て、今年は取り扱う作品の内容をもっと丁寧に語ることにしました。
 『伊勢物語』に関しては、今年も第23段の河内高安の里の話である「筒井筒」の段を取り上げました。奈良と大阪を舞台とするので、看板である観光と関係づけしやすいためです。

 物語本文は、男と女の恋愛心理を丹念に読み解き、その気持ちの揺れ動きを詳しく追っていきました。日ごろは、こうした文学との接点が薄い学生が多いせいか、その反応は十分には読み取れませんでした。しかし、終了後に話に来た学生がいたので、興味の一旦はくすぐったのではないか、と思っています。

 今回も、『伊勢物語』の複製の影印本2種類を回覧しました。これは、古典文学作品を扱う時の、私の流儀です。活字で作品を読むことになるにしても、元々は写本であったことの確認は大事なことの一つにしているのです。そして、『伊勢物語』にも異文が伝わっていることも、忘れることなく話しました。

 今年の大学コンソーシアム大阪での講座は、今回の一回だけです。昨年は二回ありました。これは意義深い連続講座だと思います。しかし、大学としてはこの取り組みは今年までとして、来年度からは実施しないとのことです。縮小し、消滅していくイベントとなるようです。こうした催しは、大学の存在や、先生方の研究内容を知っていただくためにも、よい機会だと思います。それがなくなるのは、もったいないことです。何らかの形で、社会人講座も含めて、積極的に社会に問いかけていくことが大事です。あらためての企画に期待したいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 19:39| Comment(0) | ■講座学習
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