2018年11月22日

キャリアアップ講座(その12)『源氏物語』のくずし字を読む(白熱した討議)

 早くも学内の一角には、クリスマスツリーが飾られています。

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 今日の社会人講座は体調不良の方が多く、男性3人と女性2人の6人で始まりました。

 まず『拾遺和歌集』の複製本を見てもらいました。前回に引き続き、日本の古典籍の実態を実見してもらおうと思ってのことです。列帖装の装丁や表紙のありようを、じっくりと見てもらいました。

 次に、ちょうど今日は千年前に、藤原道長が「この世をば我が世とぞ思ふ望月の〜」と詠んだ日だということで、そのことを報じた今朝の京都新聞を配って確認しました。昨夜の満月を見たという方がいらっしゃいました。皆さまと一緒に、窓を開けての月見ができなかったことが残念です。

 スムースに『国立歴史民俗博物館蔵『源氏物語』「鈴虫」』(伊藤鉄也・阿部江美子・淺川槙子 編、新典社、2015年10月)を読み進んでいた時でした。読み始めて1行半のところに出てきた、「いとゝ」の踊り字の説明をしているうちに話が脱線し、日本の文化が海外の方々に正しく理解されているのか、という問題にまで及びました。近隣諸国の日本理解に始まり、イエスかノーの2つに分けられない日本的な発想について等々、まさに自由な意見交換の場となりました。つまるところ、過去の歴史を今のモノサシで測るのはいかがなものか、ということだったかと思います。

 1時間以上、参加者のみなさまが想い想いの意見を述べながら、年中行事の話で落ち着きました。ハロウィンは定着するのか、という問題も含めて。

 熊取町には、まだ町内会が機能していて、地蔵盆や鬼灯市が残っているそうです。日本文化を語り合うには格好のメンバーが揃っていたのです。そんなこんなで、語り尽きせぬ想いを温めながらの散会でした。

 次回は、巻物を見てもらうことにしました。
 『源氏物語』を読み進めなかったことはそれとして、50、60、70台の熟年世代が意見交換の楽しさを満喫できたことは、貴重な時間の共有となりました。得難い時間となったことも、今日の収穫です。

 3時間半をかけての帰り道、途中の乗り換え駅である梅田から、観覧車越しに優雅な満月を望めました。

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 京都の自宅前からも、澄み切った夜空にきれいなまんまるのお月さまが見えました。

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 千年の時が、一気に身近なものとして感じられました。
 期せずして、今日は「いい夫婦の日」でもあります。
 平凡な日々の中で、満ち足りたお月見となりました。
 
 
 
posted by genjiito at 21:12| Comment(0) | ■講座学習
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