2018年11月18日

古都散策(68)お茶のお稽古を通して能の「紅葉狩」に行き合う

 大和平群へ行く途中で、生駒山のテレビ塔を望みました。紅葉はまだです。

181118_ikoma.jpg

 いつものように、龍田川の上流を見下ろすと、少しずつ色付いて来ているのがわかります。それでも、今年は遅い紅葉です。

181118_tatsuta.jpg

 山道を登りながら、信貴山の方を見ました。ススキと落ち葉を焼く煙の彼方に、信貴山があります。秋から冬へと移り変わるのが実感できます。

181118_susuki.jpg

 今日は、炉で丸卓を使った薄茶のお稽古をお願いしました。思い出しながらお点前をしていたら、もっと肘を動かして、とか、手首だけでしない、などなど先生からのアドバイスがあります。きれいなお点前をするように、とのことです。

 お稽古の最中に、夏にやった入れ子点てのイメージが混じります。最後に、丸卓の上に柄杓を縦に置くのか斜めに置くのかや、蓋置きを手前に置いたら棗がないことに慌てたりしました。棗を置くのは入れ子点ての時だったのです。

 丸卓の下の棚に水差しを置いているので、最後に水次が必要です。新しいことに移った時には、他のことがつい思い出されて邪魔をします。

 龍田川をイメージした、紅葉を描いた茶碗が使われた時でした。「紅葉狩」をテーマにしたことを想定して、茶杓の銘を「しぐれ」にしたら、という先生からの助言がありました。
 お客様が、その背景に謡曲の「紅葉狩」があることに気付かれ、話題がそんな方面に展開したらおもしろいでしょうね、とのことです。これはまた、レベルの高いお茶席になります。

 先生の口から、「時雨を急ぐ紅葉狩、時雨を急ぐ紅葉狩、〜」という、謡曲「紅葉狩」の一節が出て来て、そのあらすじのお話におよぶと、お茶の世界から展開する遊び心がお茶室中を満たします。自分の勉強不足を知ることにもなりました。
 『源氏物語』なら第7巻「紅葉賀」と関係付ければいいのでしょうか。

 お茶のおもしろさの一端をかいま見る、刺激的なお稽古となりました。

 京都駅は、相変わらず人の波が絶えません。
 通りがかりの駅前で見上げたタワーは、鮮やかな緑と青でした。

181118_tower.jpg
 
 
 
posted by genjiito at 20:37| Comment(0) | ・古都散策
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。