2018年10月21日

「イグ・ノーベル賞の世界展」に行って

 東京ドームシティで開催中の「イグ・ノーベル賞の世界展」(会場:Gallery AaMo ギャラリー アーモ)に行ってきました。

 丸ノ内線「後楽園」駅の改札口で、11時に尾崎さんと待ち合わせです。
 当初は、上野の美術館を考えていました。しかし、昨日の日本盲教育史研究会で尾崎さんと話をしているうちに、脳の活性化を促進し、物の見方や考え方に刺激を与えてくれそうな、この展覧会に変更しました。自分の希望はもとより、修士論文を執筆中の尾崎さんへの、心ばかりの励ましの同行です。
 東京ドーム周辺は、多くの家族連れや若者でごった返していました。

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 イグ・ノーベル賞は、期待を裏切らない、楽しさとおもしろさがふんだんに盛り込まれた研究が受賞しています。紹介されていたものが理科系に偏っていたのは、結論が明確でわかりやすいからでしょう。

 全盲の尾崎さんと一緒だったので、私が主だったもののパネルの説明文を読み上げて歩きました。エロチックすぎるものは勝手にパスしました。

 膨大な量の説明文と写真パネルで、今回の展示が構成されています。これだけ文字が溢れる展示には、どうしても音声ガイドが必要です。文字を追っていて、目がウロウロしました。後期高齢者には、目を酷使する展示です。

 また、紹介されている受賞作が、ほとんどが目で確認する実験と結果の説明に終始していました。尾崎さんには、追体験のしようがありません。また、見えない人にとっては理解の限界もあり、ユーモアも伝わらない事例がいくつかありました。
 ユニバーサルな観点からの配慮と思いやりがある紹介であったら、さらに展示の完成度が上がったことでしょう。これは、一学芸員の立場からの評価です。

 国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんの用語で言うところの、触常者の存在には目を向けず、あくまでも見常者のためのイベントとなっています。尾崎さんのような観覧者は想定しておられなかったようです。見えない方のみならず、加齢と共に見えづらくなった私も含めて、これは困ったことです。目に頼り過ぎたパネルのオンパレードだったので、もったいない展示になっていました。

 いくつか、体験型の展示もあります。スパゲッティを折ると3つになる、という展示では、実際に折って試すことができました。また、2つに折る工夫も、実際に自分でやってみて実感できます。
 ただし、それは例外で、ほとんどが実物があっても透明ケースの中か、触れることはできません。自走式の目覚まし時計は、触っても何ら不都合はないはずです。「don't touch」というプレートは、本当に必要だったのでしょうか。

 水の上を歩くという体験も、スカートの人はダメだとされていたのも残念です。多数の女性がそうであったように、尾崎さんもスカートを履いていたのです。ジーパンの女性も、007の映画で上空からパラシュートで落下する体験さながらに、股間をベルトで引き上げるスタイルなのです。ボンドガールは、もっと華麗な姿で宙吊りになります。表現は良くないものの、これは卑猥です。企画の詰めの甘さを感じました。

 この「イグ・ノーベル賞」の展覧会を紹介する文章を、ホームページから引いておきます。

 皆さんは「イグ・ノーベル賞」をご存知ですか?

 「イグ・ノーベル賞」とは、1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞で、"表のノーベル賞"に対して"裏ノーベル賞"とも言われています。授賞式は毎年秋に開催され世界的な話題となっています。これまでに日本人研究者も多数受賞し、大きな話題となりました。

 本展覧会は、「イグ・ノーベル賞」を企画運営するサイエンス・ユーモア雑誌「風変わりな研究の年報」の編集者 マーク・エイブラハムズ氏の協力を得て制作される、世界初の「イグ・ノーベル賞」公式展覧会です。受賞研究の紹介や体験コーナーなど「イグ・ノーベル賞」の軌跡を追いながら、笑って、考えさせられるユニークな研究の数々をお楽しみいただけます。さらに、展示会に即したユーモア満載の物販販売の実施も予定しています。

 世界にはこんなトガった研究があったなんて!? ぜひあなたの目でお確かめ下さい。

 2018年のイグ・ノーベル賞授賞式は日本時間 9/14(金)朝7:00〜 アメリカのハーバード大学サンダースシアターで行われました。

 授賞式のオープニングでは、観衆全員が紙飛行機を作り、舞台に立った的(人)にめがけて投げるのが通例。受賞者の旅費・滞在費は自己負担で、スピーチでは「笑いをとること」が要求されます。本家ノーベル賞の受賞者たちも参加して表彰を手伝ったりしています。

 今年の受賞研究はどんな研究なのか!? そして12年連続の日本人受賞者が生まれるのか!? わくわくしますね!!

祝マーク12年連続日本人受賞!!/

 お待ちかね2018年のイグ・ノーベル賞が発表されました

 日本からは堀内朗先生(昭和伊南総合病院)が医学教育賞を受賞!

 受賞研究は「座った状態で大腸内視鏡検査を自分1人でやる」。堀内先生、本当におめでとうございます!


 この発表会場となったハーバード大学には、その2週間前までいました。授賞式に参加できず、残念でした。
 
 
 

posted by genjiito at 20:13| Comment(0) | ・ブラリと
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