「be京都」(http://www.be-kyoto.jp/)では、晩夏のお花が迎えてくれます。
今日は、先月アメリカのハーバード大学で調査をしてきた原本の話から始めました。
今読み進めているテキストの原本なので、話にも熱が入ります。
今回の原本調査で翻字に大きな訂正はなかったので、テキストにしている『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』(伊藤編、新典社、2013年)のデータを「変体仮名翻字版」にしたものを使った資料を配布しました。これは、2016年に翻字データを整理したものです。このことに興味と関心をお持ちの方のために、以下に資料を画像にして引用します。(画像をクリックしていただくと精細画像が表示されます)
(1)ハーバード本「須磨」の字母資料(全文字)
これは、ハーバード本「須磨」に書写されている文字のすべてを抜き出して整理したものです。「漢字」「平仮名」「変体仮名」に分けて一覧できるようにしました。
(2)ハーバード本「須磨」「蜻蛉」、歴博本「鈴虫」の3巻で、出現数の多い漢字と仮名文字の対比資料
この資料をもとにして、今日はほとんどの時間を費やして意見交換をしました。
特に、(2)の資料にあげた変体仮名で、出現例の多い「可」「尓」「多」については、明治33年に決まった現行の「か(加)」「に(仁)」「た(太)」の意味することを、自由に話し合いました。私は、この現行平仮名は、共に筆先が筆記紙面をポンポンと跳躍する文字であり、きれいに早く書くための旋回文字としての仮名文字としては相応しくないものが選定された背景を考えましょう、と提案しました。今、これについて私案をもっているわけではありません。これは、これまでにもずっと問題提起してきたものです。
これについて、ご教示いただけると幸いです。
『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』の写本は、8丁裏の1行目から3行目までと、少しだけ字母を確認しながら読みました。
「可」が普通に出てくることと、「か」の字形が今と少し異なることを確認しました。
次の第13回は、10月21日(土)の予定でした。しかし、参加者の都合で、
10月14日(日)16時〜18時
に変更となりました。
また、第14回は恒例の毎月第4土曜日にもどり、
11月24日(土)14時〜16時
となっています。
ご自由に参加していただける会です。この記事のコメント欄を利用して連絡をいただけると、詳しい説明を差し上げます。
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