2018年08月29日

ハーバードのフォグミュージアムで古写本『源氏物語』の調査

 早朝より、文献閲覧と調査のため、フォグミュージアムへ向かいます。
 メリッサ・マコーミック先生が、わざわざ宿泊しているホテルまで迎えに来てくださいました。有り難いことです。
 途中で、レンタサイクルを見かけました。

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 ハーバード大学のキャンパス内を移動するには便利そうです。しかし、今回は徒歩10分もかからない所までの移動なので、一緒に歩いて行きました。

 お目当ての古写本『源氏物語』の調査場所は、以前のサックラー美術館から新装なったフォグミュージアムに移りました。

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 建物の中は、明るくてオシャレです。写本は4階で拝見しました。

 ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」「蜻蛉」の2帖は、昨日も書いたようにすでに刊行済みです。しかし、その後にわかった疑問点などを、これを機会に解決するのが、今回の調査の主目的です。ただし、資料の管理が厳しくなり、メリッサ先生もご自身で写本に触ることができず、担当者がこちらの意を受けて当該頁を開いてくださる資料閲覧に変わりました。貴重な資料を守るためにも、これは最善の対応だと思います。ただし、残念ながら顕微鏡を活用した調査は出来なくなりました。このことは、文字がなぞられている箇所の確認には痛手です。今後は、別の確認方法を考えて臨みます。

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 今回は、鎌倉時代に書写された『源氏物語』2帖以外に、『謡曲五十番』、『源氏物語画帖』、『源氏物語五十四帖』(江戸時代)も、メリッサ先生のご高配で拝見することができました。こうした機会は得がたいことなので、真剣に資料の確認をしました。
 今日の段階では、「須磨」と『源氏物語画帖』の前半、そして『謡曲五十番』を確認し終えました。気を張りつめての調査だったこともあり、どっと疲れが襲ってきました。ご無理を言って、残りは明日にしていただきました。スタッフのみなさまには、わがままを聞き届けていただき感謝いたします。

 なお、お昼の休憩時には、1階のラウンジで、メリッサ先生お勧めのペルー料理をいただきました。これも縁なのか、リマとボストンとが、こんなところで結びつきました。

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 夜は、イェンチン図書館の山田さんとメリッサさん、そしてお2人の研究仲間であるレイチェルさん(フォグミュージアム)と井戸美里さん(京都工芸繊維大学)も交えて、「Legal Sea Foods-Charles Square」という開放的な所で食事をいただきました。私は、昨日同様にカキとクラムチャウダーにしました。昨日とはまた違った味で、楽しい話をしながら豊かな食事をしています。

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 食後は、山田さんにホテルまで送っていただく途中で、お勧めのチョコレート屋さんに立ち寄りました。

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 異国の地にいることを実感しながら、こうして研究仲間とのコラボレーションも大事にしてお付き合いをずっと続けています。やはり、直接会って話をし、教えを受け、一緒に調査をすることが、これからの研究でも原点となっていくことを再確認しました。
 
 
 

posted by genjiito at 14:26| Comment(0) | ◎国際交流
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