2018年05月15日

京洛逍遥(491)NPO源氏物語散策(第3回)葵祭と琵琶演奏

 今日は暑すぎるくらいの好天気に恵まれた、葵祭で賑わう一日でした。
 NPO法人〈源氏物語電子資料館〉が主催するイベント、3回目となる「源氏物語散策」は「葵祭の行列参観と琵琶演奏会」です。
 参加者に事前に資料として配布した物は、「京ごよみ」「葵祭」「行列コースと時間」「京都御苑歴史散策マップ」「法乗院リーフレット」「琵琶演奏会のチラシ」「葵祭の行列」などです。
 今回の参加者は、東京の日比谷図書文化館の受講生のみなさま10名と京都側からNPOの理事など3名の、合計13名でした。

 昨秋の第2回の催行報告は、「京洛逍遥(473)源氏物語散策(第2回)大徳寺周辺とお茶会」(2017年11月12日)をご覧ください。

 午後12時半に、高野山真言宗 京都 法乗院のロビーに集合しました。

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 日差しが照りつける中を、みなさま遠路駆けつけてくださいました。
 護摩木に願い事を書いたりお茶やお菓子をいただいたりして、13時少し前に2階の本堂に移動します。20名ほどが琵琶奉納に参会していたので、半数はNPO関係者ということになります。貸し切り状態です。ご高配いただいた院主さまにお礼申し上げます。琵琶の演奏を聴きながら、お祭りの行列が通りかかるのを待つ趣向です。

 今回のチケットは、京都 法乗院のボランティアの方々の手作りだそうです。接待を含めて、お心遣いに感謝いたします。

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 本日の曲目は以下の通りでした。

1、 別れの盃  益子 喜秋
   (赤垣源蔵の話)
2、 茶臼山   白石 旭祐
   (大阪冬夏の陣の話)
3、 西郷隆盛  織田 旭誠
   (西郷どんの話)
4、 鴨川の露  岡田 旭洋
   (坂本龍馬の話)
5、 小栗栖   ゲスト 片山 旭星
   (明智光秀の話)


 みなさまの熱演に、1時間ほど聴き入りました。琵琶の音色と強弱の妙技を堪能しました。
 国宝の『源氏物語絵巻 宿木』には、琵琶を奏でる匂宮が描かれています。その他にも、いくつかの場面に琵琶が出てきます。この京都 法乗院での琵琶の演奏会でも、勇ましい語りに加えて、平安朝の薫りのする雅びやかな曲目も聞いてみたいものです。現在、そうした曲はあるのでしょうか。国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんが研究対象にしている盲僧の琵琶法師などは、そうした曲は演目に入っていなかったのでしょうか。いろいろと疑問が湧いてきました。こうした素人の思いつきが、さらにこうした分野を知る切っ掛けになれば、と思うようになりました。

 午後2時過ぎに、下鴨神社を出た行列が、この法乗院の下の北大路通りにさしかかるのが、2階の本堂から見え出しました。パトカーに先導されて、京都騎馬隊が進んできます。

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 参加者のみなさまと、北大路通りを西に向かって賀茂川に架かる北大路橋と賀茂街道へと移動しました。
 私がトントンと呼んでいる飛び石は、一昨夜の大雨で冠水していて渡れません。そこで、北山大橋まで足を伸ばし、Uターンして賀茂街道を南下することにしました。
 ちょうど、先頭のパトカーが通るところで、京都騎馬隊と擦れ違いました。

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 この通りは、見物の人が少ないので、いつもこの街道の中ほどで見ることにしています。今日も、緑に覆われた桜並木の一角で見ることにしました。

 藤の花で飾られた牛車は御所車です。上皇・摂関・勅使の乗り物です。主役登場を知らせます。

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 このお祭りで一番重要な役なのにあまり注目されない、束帯姿の近衛使代の行進です。飾馬は銀面を着けています。

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 後でみなさんにお聞きしたところ、ほとんどの方が見過ごしたとおっしゃっていました。この行列では最高位の方なので、お気の毒です。立て札かプラカードを持って行進なさった方がいいと思います。

 みなさまお目当ての斎王代が来ると、あたりはざわめきます。ほとんどの方がカメラ越しに見ておられます。私はカメラの連写で撮っているので、しっかりと斎王代のお顔は拝見できました。ご自分の目でしっかりとご覧になった方は、意外と少ないようです。

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 斎王代の後に続く牛車は、今は近衛使代と同じ唐車です。しかし、本来は小型の絲毛車だそうです。

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 今年も、無事に葵祭の行列を見ることができました。
 ご一緒したみなさまも、日陰のいい位置で間近にご覧になっていたので、満足なさったことでしょう。
 賀茂街道から、数年前まで私が住んでいた家の前を通って北大路駅まで、のんびりと歩いて見送りました。
 東京からお越しのみなさまは、この後はそれぞれに、ご自分の予定で京都を散策なさるようです。
 いい天気に恵まれて、稔り多い源氏散策の1日となりました。

 近所の市場に立ち寄ったところ、このお祭りのための鯖寿司がズラリと並んでいました。

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 この市場の前の児童公園は、下鴨神社で執り行なわれる御蔭祭の際に待機場所となっています。地域一帯で、この葵祭を下支えしているのです。地元の方々のために、こうした祭礼用のお祝いの御寿司が、冷蔵ケースを埋め尽くしているのです。下鴨神社の氏子の一人になっていることを実感して、一ついただきました。
 
 
 
posted by genjiito at 21:58| Comment(0) | ◎NPO活動
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