2018年05月11日

大学の授業で『百人一首』を扱う

 大学では、授業の一つに「日本の文学」を担当しています。
 今年のシラバスには、次のように書きました。

【概要】
 日本の文学の中でも和歌は、美しい言葉で歌い上げられ、書き写され、詠み継がれて来ました。
 その背景には、日本の伝統的な文化や歴史が横たわっています。
 特に『百人一首』は、カルタ遊びとしても親しまれて、今に至っているものです。
 この授業では、『百人一首』を通して各時代に言葉で紡ぎ出された、人々の生活・文化・思想・感覚・知恵・知識・虚構・伝説・信仰、そして恋愛の諸相をかき分けながら、日本文学の歴史を和歌でたどることで、理解と知識を深めていきます。

【教科書】
『原色 小倉百人一首』(鈴木日出男・山口慎一・依田泰、文英堂、\550+税)


 新年度となり、これまでに2回あった授業では、小野小町の「花の色は〜」を「変体仮名版」で表記した資料を使ったり、『百人一首』をテーマとしたお菓子「カルタ百人一首」を配布して、自分が担当する歌を決めたりしました。

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「京都せんべい おかき専門店 小倉山」

 このお菓子は、今年の3月1日にインド・ネルー大学へ行った時にも、お土産の一つとして学生たちに配布しました。その日のブログ「ネルー大学でアニタ先生や学生と懇談」(2018年03月01日)には、以下のように書いています。このお菓子は、非常に重宝するものです。

 私からの学生さんたちへのお土産は、小倉山荘の『百人一首』のおかきです。20人ほどの学生さんに一人一袋をとってもらい、自分の包装紙に書いてある和歌一首を覚えて調べるように、私からの宿題を課しました。早速、荒手の指導です。これが通用するのが、世界に冠たるネルー大学の学生さんたちなのです。今夜はきっと、家で自分が取った『百人一首』の歌一首の意味や作者について、必死になって調べていることでしょう。


 昨日、5月10日の授業では、まず5月4日に行われた「東西でかるたを楽しむ会」の写真をスクリーンに映写しました。目の見えない人たちが『百人一首』を楽しんでいる姿を見てもらったのです。半数が留学生だったので、見たこともないカードゲームに複雑な視線を送っていました。

「大阪で開催された「東西でかるたを楽しむ会」に参加」(2018年05月04日)

 さらに、当日使っていた点字付きカルタの実物を見てもらい、回覧しました。これは、「点字・拡大文字付 百人一首〜百星の会」の関場さんから教材として使用することでいただいたものです。
 また、点字による説明資料と立体コピー版『百人一首』も回覧しました。

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 盛りだくさんの授業で、学生たちはいろいろな思いを抱いたことでしょう。これが、『百人一首』への興味づけになればと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:11| Comment(0) | ■視覚障害
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