2018年04月25日

昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(9)

 本年1月末から2月にかけては、私がインドとミャンマーへ科研の用務で17日間の調査研究の旅に出かけるため、その準備で多忙を極めていました。そのような中でも、このK社との件は少しずつ動いていました。

 前回の「昨春採択の科研(A)のホームページが公開できない理由(8)」(2018年04月22日)で日時を追って確認したように、本年1月16日に私は事務方の責任者に、K社に対して解約のことを明記した書面が届いているかどうかを問い合わせました。
 前回の記事では「12月にIさんに説明した」としただけでした。これは、12月14日のことでした。それから1ヶ月が経とうというのに、K社からなかなかその回答がないので、事務方に確認したものです。

 仄聞するところによると、1月18日に事務からK社に打ち切りの確認が行ったようです。それを受けて、前回のブログでも引用した、1月19日付けの私へのお詫びのメールが、I氏より私の所に届いたのです。とにかく、K社の本社のシステム関係者は、昨年8月31日以降、徹底して私への直接の連絡はなさいません。必ず人を介しての対応です。科研の研究代表者である私に対しては、無責任きわまりない態度です。

 こうした中、私が所属する法人名で「注文取消しの件」と題する公印が捺された書面が、痺れを切らしたかのようにK社宛に送られたのは、1月29日だったことを後で知りました。そこに記されていた一部を引きます。

 平成29年5月23日に貴社に注文しました、大阪観光大学国際交流学部教授伊藤鉄也先生の科研費に関するホームページ運用(更新/トラブル対応/コンテンツ追加)について、今現在ホームページの公開もできていない状況で、科研費の研究に重大な支障きたしております。したがいまして、この度の注文について取り消しとさせていただきます。また、本件の通知に関して貴社の回答を至急求めます。


 それでも、K社からの応答がありません。

 昨年末に、いつまで待ってもK社が完成させられないホームページに関して、この誠意も技術力もないK社は諦め、こちらの思いを実現してもらえる違う会社を探しました。あれから2ヶ月経っても、K社との解約のことが進展しないので、T氏にその後の経過報告をしました。

◆180210_伊藤 to T
ホームページに関してその後の報告/伊藤鉄也

これまでの業者Kには、大学の事務方が解約確認の書面を求めています。
しかし、いまだに業者からの回答が来ません。
(中略)
それはそれとして、今年度中にホームページを公開しないと、研究成果を示せなかったことになります。
研究成果の公開を最優先にしたいので、無責任な業者からの正式回答をいつまでも待つのではなく、Tさんにホームページの構築(これまでのものを増改築して更新)を、とにかく着手していただくことにしたいと思います。


 これに対して、すぐにT氏から確認の返信がありました。しかし、3月末までという厳しい状況下では現実問題として責任を持って引き受けられないとの回答をいただきました。もっともなことです。ホームページによる成果の公開は、今年度中は断念せざるをえない、という苦渋の決断をせざるをえなくなったのです。

 そこで急遽私は、昨年度に電子媒体で公開し、今はダウンロードできなくなっている「第8回 インド国際日本文学研究集会」の成果を、印刷媒体で配布することにしました。幸い、これは2月26日からのインド行きに間に合いました。とにかく、ウェブではないものの、印刷物としての成果を一つ作り上げることができたのです。回りの研究協力者には、大変な迷惑をかけたことを、今でも申し訳なく思っています。これも、最初に業者に依頼した、「海外源氏情報」でダウンロードできなくなっている電子版なのです。

 そうこうしているうちに、成果が公開できなくて、どれだけ私が大変な思いをしているのかは理解不能の状態と思われるK社の代表取締役のA氏から、2月22日に、以下のワード文書とエクセルファイルが、それも事務宛に添付されて届いたのです。私にはついで、という扱いです。私は業務の依頼主なのに、なんとも無礼な扱いを受けたものです。
 こちらから解約を伝えてから2ヶ月以上も経ってのものなので、何を今ごろと思いながら、その身勝手で独りよがりの文字列を目で追いかけました。まったく事情と経緯を知らされないままに、ピンボケで能天気な社長の日本語を読みながら、失笑するしかありません。部下から正確な報告が上がっていないため、こちらから見れば、ピエロ役を演じざるを得ない方なのです。日本語運用能力を云々する以前の問題が横たわっています。
 その前に、なぜワードで作った文章とエクセルで作成したファイルが、生のままで事務方に送られてきたのでしょうか。これでは、だれでもが自由に手を入れられます。普通は、PDFかFAXにより、容易には改変できない書類として相手方に渡すものだと、私は認識しています。また、公印も捺さずに正式な回答にしようとなさっているのも、よくわかりません。こちらからは、公印を捺した書面を送っているのに、です。大阪と東京の、商習慣の違いなのでしょうか。

 平成29年5月23日に弊社へ注文いただきました、大阪観光大学国際交流学部教授伊藤鉄也先生の科研費に関するホームページ運用(更新/トラブル対応/コンテンツ追加)の取り消し要求に対する回答となります。
 弊社製作担当に事実確認をしたところ、更新作業の完了連絡を伊藤先生にしていなかったことは事実であり、ホームページ更新スケジュールを遅らせる要因となってしまった事については深くお詫びを申し上げます。

 しかしながら、伊藤先生もしくは明浄学院様から今件に対する弊社への連絡が3か月以上無い状態で、なおかつ伊藤先生からは11月に弊社IからHPの件をお伺いした際には特に問題無い旨お答えいただいておりましたが、12月14日に他社に切り替えると突然かつ一方的に契約を反故にする旨を通告される事は、社会通念上考えられない事であると疑問を禁じえません。
 伊藤先生もしくは明浄学院様から弊社へご連絡いただけなかった特段の理由はございますでしょうか?

 また、発注をいただいてから8月末までの期間、弊社のリソースを使用してホームページ運用(コンテンツ追加)を行っていたことも事実であり、その成果物もございます
 成果物がある以上、それに伴う対価をお支払いいただくのが常識であると考えますが、伊藤先生ならびに明浄学院様はどのようにお考えでしょうか?文書には重大な支障をきたしたという具体的な理由もなく、金銭に関する具体的な記述もございませんので、弊社としましては理不尽な要求であると判断し到底受けいる(原文ママ)意思はございません。
           草々



 この文書は、第2段落に記された以下の文言に尽きるものであり、第3段落以降の「しかしながら〜」からの駄弁は意味を持った日本語ではありません。

弊社製作担当に事実確認をしたところ、更新作業の完了連絡を伊藤先生にしていなかったことは事実であり、ホームページ更新スケジュールを遅らせる要因となってしまった事については深くお詫びを申し上げます。


 無意味な日本語の文字列ではあっても、一つ一つ丁寧に、噛んで含めるようにその意味するところの矛盾を解いてさしあげるのも、一度は契約をした者としての責務かと思い、以下にわかりやすい日本語で書きます。

(1)3段落めの「しかしながら」以降について
 私から「連絡が3か月以上無い」とあります。私は、8月31日にW氏からのメールに、次のようにあったので、ひたすらその修正の完了報告を待ち続けていました。

オープニング動画に不具合が発生しており、現在再生することができておりません。
こちらを修正次第ご案内いたします


 これに関する修正完了の案内を、今に至るまで私にはまったくしないで、私からの連絡がないとは笑止千万です。すべてを人の責任にしてごまかそうという魂胆が見え見えです。

(2)「なおかつ伊藤先生からは11月に弊社IからHPの件をお伺いした際には特に問題無い旨お答えいただいておりました」について
 この「お伺い」に関しては、私にはまったく思い当たることがありません。また後に述べます。何かの間違いではないでしょうか。よしんば、そんな「HPの件をお伺い」されたことがあったとして、私が「特に問題無い」と答えたとしたならば、これは何に対して「問題がない」と答えたのでしょうか。
 私は、この会社にお願いした以下の2つの件について、作業が完了したとの報告を待ち続けていたのです。

(1)今回の土台となるホームページ「海外源氏情報」で発生しているダウンロードができないことと、画面にロックがかかっていることの解消。
(2)ホームページに不具合がない状態での改修版を一日も早く完成させてほしい。


 これについて、私が答えたとされる「特に問題無い」という言葉は、この私が求めている2つの依頼業務とどのような結びつきを持つものなのでしょうか。何が問題になっているかが理解できないままに書かれた保身のための釈明文なので、私からの上述の問い合わせに説明ができない作文になってしまったと思われます。起草者の日本語運用能力の未熟さというよりも、事態の把握ができていないことと、不正確な情報による状況判断が底流にあって書かれた、明らかに矛盾だらけの文章となっています。

(3)その後に続く「社会通念上考えられない」とか、「連絡いただけなかった特段の理由」、「成果物がある以上、それに伴う対価をお支払いいただくのが常識」などは、これまでに縷縷整理した報告で、いかに虚しい抗いかは明白です。上記2つの依頼内容を実現できず、成果を何も示さないでおいて対価を求めるなど、こうした文字列を連ねることの真意を測りかねています。ここにも、現場からの報告が正確にあがっていないために、行文の内容が実態とかけ離れたものとなり、そこから相手を責めようという姑息な姿勢が見え隠れしているものです。

 以降の、「重大な支障をきたしたという具体的な理由もなく」とか、「理不尽な要求」という文字列には、現状の問題点の把握と理解が浅薄なために、話になりません。そのため、反論する必要がないことは言うまでもありません。
 自分たちが請け負った仕事が何であり、それに対して何もできなかったことを糊塗するだけの、支離滅裂で稚拙な日本語文です。

 上記のワード文書「注文取消しの件について」とともに、エクセルのファイルで「伊藤先生HP改修の件についての時系列報告書」というものも、事務方へのメールに添付されていたそうです。私には送ってもらえなかったものです。これにも、荒唐無稽な文字列が入力されています。しかし、煩を厭わずに主要なところを引用します。

8月31日
 弊社Wから伊藤先生にメールを送付。
 レビューの依頼及びバナーに不具合がある旨を伝える


 これは正確です。ただし、「レビューの依頼」というのがよくわかりません。

9月4日
 バナー不具合修正完了


 これは嘘です。すでに書いたことです。
 9月6日に、科研の研究協力者に、不具合があるものの一応見ての感想を求めるメールを出しています。

9月4日
 Wから弊社IにSkypeで、伊藤先生が8/31に送付したメールが受信できているか確認を依頼
 確認実施せず


 なぜ、ここで確認をなさろうとしたのでしょうか。これまでも、それ以降も、本社のスタッフはそんなに丁寧な対応はしておられません。なぜここだけ念を入れた確認をなさったのでしょうか。責任をI氏に押し付けるための方便だろうと、私は思っています。あくまでも、私の想像の域を出ませんが。責任を負う人間を、こうした架空の文言で作り上げようとなさっているようです。これも、私の勝手な推測です。

9月5日
 I、伊藤先生の所在を確認したが不在
 Wに、夏季休暇中のため、後期が始まる9/21まで来ない可能性があることを伝える

9月11日
 IからWに、9/7,8は伊藤先生が不在だったことを伝える


 ここにも、架空の話が作り出されようとしています。それはさておき、7日は大学に、8日は高校に出勤しています。行き違いだったのでしょう。これは、私がなかなか捕まらないことを印象づけるためのこじつけなのでしょうか。また、メールや電話という連絡の手段は考えつかなかったのでしょうか。私は、365日24時間態勢でメールをチェックしていることは伝えてあります。

10/20もしくは10/27
 弊社AがWと今件について確認を取っている際にAからIに下記依頼
「HPの件について、あの修正で問題ないかどうかを、聞いてほしい」


 「あの修正」という理解であるならば、このA氏は実際にホームページを自分の目で確認することなく、W氏の不正確な報告を鵜呑みにしてI氏に指示を出しておられることになります。この10月の時点でも、実際には8月31日の状態と何も変わっていないからです。修正はなされていなかったのです。そのような状態に置かれた、不都合を抱え込んだままのホームページに対して、「問題はないか」という問いかけ自体が茶番です。この後の対応を見ると、いまだに事実を知らされないままに3月の驚くべき私への対応をされたのだと思います。

11月第二週 水曜もしくは木曜
I、伊藤先生にエレベーター内で会ったタイミングで伊藤先生と会話
I「HPの件、大丈夫ですか?
伊藤先生「大丈夫ですよ
I「了解しました」


 なかなかよくできた話になっています。
 私は、このような会話があったことを、恥ずかしながらまったく記憶していません。しかし、記憶にないというのは卑怯なので、仮にそのようなことがあったとしましょう。そうすると、この第2週の8日(水)と9日(木)にI氏とエレベータで遭遇したことになります。9日は非常に多忙な1日で、5号館での授業が終わってからは、研究室のある1号館ではなくて5号館での打ち合わせに終始していたので、この日ではないと思います。
 8日なら、12時半に3号館で授業が終わり、質問を受け、パソコンとプロジェクタの後片づけをして、ホワイトボードを消してから研究室に帰るので、エレベータには12時35分から40分に乗り込みます。ただし、毎週12時50分から学部の会合が1号館の5階であるので、10分ほどで研究室で持参のお弁当を食べます。消化器官を持たない私は、お昼は1時間以上かけてたべるのが常です。しかし、この水曜日は腹痛に耐えながらの日となることが多いのです。

 また、この日は13時半からは5号館で会議、そして引き続き15時半から5号館で教授会がありました。つまり、もしエレベータでI氏と出くわしたとしても、せいぜい30秒も居合わせていないことになります。そのような短時間の会話で、私が頭を悩ませている込み入ったことが話せるはずがありません。もし仮に、そのような遭遇があったとしても、申し訳ないのですが私は空返事で数秒の軽い挨拶程度の対応しかできなかったはずです。I氏は謹厳実直な方なので、もしこの話が本当ならばさらりと挨拶をしたというのがあり得る話です。
 さらには、「HPの件、大丈夫ですか?」「大丈夫ですよ」という会話は、非常に不自然です。試作版の不具合が解消されていない上に、喫緊の課題とするダウンロードと画面のロックに関することは何も手が打たれていない、という状況の中で、「大丈夫ですか」「大丈夫でいよ」という会話は、一体何の意味を持つのでしょうか。辻褄の合わないことを会話形式で作文されたもの、としか考えられません。この会話が確かにあった、ということならば、その「大丈夫」という単語が意味するものの解説を伺いたいと思います。

12月14日
SからIに、伊藤先生から話があると言われ先生と会話する


 これは、すでに述べたように、私がI氏に、4日前に東京で新しいシステムエンジニアと面談したことを話し、K社との契約を解約することを伝えたものです。

(続き)
・8/31にWから、「バナーの動きに不具合があるため修正次第連絡します」と言われていたが、一か月以上何の連絡も来なかった。
このままの進捗では科研の成果物として報告ができないため知り合いに声をかけ、12月に都内でIT関係者を集め今後のHP制作を他社にお願いすることとなった。
・契約や支払いに関しては大学事務を通しているので、事務と調整してほしい。(先生としては契約金額60万?全額払ってもいいが、事務に任せているのでとおっしゃっていました)

当方の認識ではこちらから確認依頼の連絡を出している認識でしたので、
「弊社から確認連絡のメールが出ていたかと思いますが」
と言ったところ、
「もしそのメールをこちらが見落としていたとしても、ここまで返答がないのなら、そちらから何かしらのアクションがあってもよかったのではないでしょうか?
引き続きお任せすることに不安を感じている」
と言われました。


 この文中にある「都内でIT関係者を集め」という理解は、事実と大きく違います。この資料として事務方に送られて来たエクセルのファイル「伊藤先生HP改修の件についての時系列報告書」には、各所に作為が認められます。
 K社からは、8月31日にW氏からメールをもらったのが最後です。それ以来、「確認のメール」などまったく受け取っていません。しかも、重ねて強調しておきますが、このK社からのメールは、8月31日以来、事務からの伝言以外は、どなたからも1通ももらっていません。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎情報社会
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。