そのメールによると、作業は進めてはいるけれども不具合があって、まだ完成ではない、とのことです。そして、その不具合というのが、それこそ今回の新しい顔となるトップページのバナー部分なのです。動きのあるトップページを教え子のデザイナーに作ってもらったのに、それが動かないのだと。
トップページといえば、書物でいうところの表紙にあたる一番目立つ部分です。ホームページを印象づける部分です。訪問者が最初に見る部分です。そこができていないということは、「海外源氏情報」から「海外へいあんぶんがく情報」にデータを引っ越しさせる以前の問題です。引っ越しはこちらでできます。とにかく、一日も早く入れ物の改修をしてもらいたいのです。
今回の一番の改修部分である顔が、一枚の画像を貼ってごまかしてありました。ど素人の仕事です。長い時間をかけた末にこれでは、本当にがっかりです。話になりません。文末の「何卒ご理解頂けますよう」という言葉が白々しく響きます。
◆170831_From 制作担当 W氏 より 私へ
海外平安文学情報ページの制作状況につきまして、ご連絡致します。
以下のURL(テストサーバ)にホームページをアップロード致しました。
http://xx.xxx.xxx.x/wordpress/
デザイン等ご確認頂き、必要な修正がございましたら、ご連絡ください。
修正が完了次第、伊藤様のサーバにアップロードさせて頂きます。
また、上記のページにてオープニング動画に不具合が発生しており、現在再生することができておりません。
こちらを修正次第ご案内いたしますので、何卒ご理解頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
早速私は、科研の研究協力者である仲間のすべてに、以下のメールを送りました。そして、修正次第ご案内があるのを待つことにしました。
◆170906_伊藤の科研(A-2017)関係の先生方へ
本年度採択された伊藤の科研(A-2017)のホームページの試作版が出来ました。
以下のURL(テストサーバ)で確認できます。
http://xx.xxx.xxx.x/wordpress/
デザインや公開している情報等をご確認頂き、ご自由に意見をお寄せ下さい。
まだまだ未完成です。もっと斬新な情報の発信母体にしたいと思います。
このサイトは、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉が科研終了後は引き継ぎますので、最低でもあと50年以上はここから情報発信をしていきます。
今回の修正が完了次第、9月中旬をメドに正式に公開したいと思います。
なお、上記のページにてオープニング動画に不具合が発生しており、現在再生することができていません。
みなさんにこのメールを送った9月6日の時点では、今はトップページが思うように動かないものであっても、不具合はすぐに解消されると思っていました。そのため、「9月中旬をメドに正式に公開」できると、みなさんに伝えました。今になって思い返せば、私の判断が甘かったようです。この不具合は、それ以降も年度末を過ぎても解消されないままに放置されているのです。それは何と今に至るまでも。
研究協力者の先生方からは、この不具合を承知で、いろいろな意見をいただきました。いいものを見ていただきたかったのに、こんな未完成のものを見てもらうことになり、本当に残念な思いの中で、お寄せいただいたご意見に感謝しました。
1ヶ月経った10月中旬には、業者から公開をどうしますか、という打診をされていることを、仲間に伝えています。しかし、トップページの不具合を抱えたままでの公開などは問題外であり、ありえないことです。修正次第ご案内といいながら、まったくそれは気配さえなくて「公開」の打診をする無神経さに、驚き呆れました。ホームページの顔すら作れない、ホームページが果たす役割すらわかっているのか疑問に思わざるを得ない技術者をいつまで相手にすべきか、真剣に考えるようになりました。誠意をもってホームページに対処していないことが、日毎に感じられるようになったからです。
引き受けた仕事の内容を軽視した態度は、もはや明白です。修正次第ご案内という朗報が来るのを待つしかないと思い、「公開」の打診には応えることはしませんでした。相手にわかるように、まじめに仕事をしろ、早く修正しろ、という意思の表明です。最初に杜撰なものと知りつつ妥協して歩み始めると、入れ物は作ったではないかと言って、後は何もしないで居直られるだけですから。
そうこうするうちに、11月初旬には、修正次第ご案内ではなくて、新ホームページについて、点検期間が2ヶ月を過ぎたことから、このまま公開してもいいか、という確認がありました。これも、能天気な業者のたわごとに「アホか」という腹立ちをぐっと抑え、ひたすら修正次第ご案内を待ちました。この修正次第ご案内は、今日現在に至るまで、いまだにありません。指定されたアドレスを見ても、昨年の8月31日に案内のあった、不具合を抱えたままのホームページがテストサーバーに放置されたままです。
このことは、2018年になってから急転回する事態を冷静に判断する上で大切なことなので、ここでしっかりと確認しておきます。
さて、このままでは、科研の成果が公開できないままに年を越すことになります。それは、これまでに科研の成果はきっちりと公開してきた私としては、屈辱とでもいうことです。そこで、私の方から、12月に入ってから動きました。
昨日の記事の最後に紹介した「科研の打ち合わせを帝国ホテルで一日中おこなう」(2017年12月11日)というものは、実際には12月10日(日)のことです。東京で、お2人の方と、今後の科研の運用について相談したのです。そして、帰洛早々の翌11日に大学の事務責任者S氏に、そして科研の運用において実務の面で協力してもらっている4人へは同送メールとして、以下の内容のメールを思うに任せぬ現状の報告として送りました。
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◆171211_伊藤 to S氏
以下、科研のホームページに関して困り切っていたので、自分なりに解決の方途を見つけましたので、相談がてら現状の報告をします。
K社に依頼していた科研のホームページに関して、今夏8月31日に制作担当のW氏より連絡をいただいて以来、まったく連絡が途絶えています。
また、その際に、以下のようなメモがありました。卒業生のTさんが苦労して作ってくれた作品が、いまだに放置されています。
「上記のページにてオープニング動画に不具合が発生しており、現在再生することができておりません。
こちらを修正次第ご案内いたしますので、何卒ご理解頂けますよう宜しくお願い申し上げます。」
待てど暮らせどその後の進捗状況などの音信が不通なので、もうこの会社とのお付き合いはお断わりしたいと思います。こんな調子では、これから大量にデータを公開していくことになるのに、後3年の対処が心もとないからです。IT分野で信頼関係がなくなると、もうお付き合いは無理だと思います。
先方からは、試作版の手直しを、とのことでした。しかし、トップページのバナーすら作れない技術者に、今後の迅速な対応は期待できないと判断し、この会社を見限ることにしました。
当初は8月には公開を予定していたものです。
一昨日、東京の日比谷図書文化館で『源氏物語』の講座がありました。そこで、上京したタイミングを見計らって、以下の方と日比谷図書文化館に近い帝国ホテルで、昨10日、1時間半にわたって面談をしました。
かねてより知り合いを通して、ウェブに関する優秀な人材を探してもらいたい、とお願いしていました。すごい奴が見つかったということだったので、とにかく直接会って、こちらの意図などを実際に顔を見て説明しました。理解の早い、なかなかシャープな若者でした。東京での厳しい競争社会で、着実に業績を伸ばしているようです。
(中略)
もう師走なので、年明けにはホームページが公開できるよう、彼の技術力に賭けたいと思います。
(中略)
以上、事情などの説明を推読していただき、ご教示およびご指示をよろしくお願いします。
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この後、改修業務を請け負っていた会社には、私の科研費の運用を任すことになっている事務方から、契約解消の連絡をしてもらうこととなり、2017年も暮れたのです。
ここで念のために確認しておきます。
ホームページの製作担当者と名乗るW氏からのメールを、昨年の8月31日に不具合を抱えたままのホームページに関する連絡としてもらいました。それ以来、今に到るまで一通たりともW氏からのメールはもらっていません。電話もしかり。
数回の連絡は、大学に出入りの方が本社からの伝言だとして私に伝えていただいているだけです。しかも、証拠を残さないように用心してか、大学内の内線電話で連絡があります。この方は誠実な対応で実直な仕事ぶりなので、信頼できます。しかし、製作担当者と名乗られた東京本社のW氏の姿は、昨年の8月31日に本当に一度だけ、メールを通して垣間見ただけです。しかも、その方が実在されるのかどうかすら、知る由もありません。すべてを、大学に出入りしておられるまじめな方を間に入れてのやりとりなので、W氏はすべてをその方に責任転嫁しておられるように思われます。このW氏は、みごとなほどに姿を見せられないのです。このW氏は、本当に池袋にあると言われている本社にいらっしゃる方なのか、不信の念を抱いています。ネット社会なので、在宅勤務だとしても、その方の存在には疑念をいだいているところです。そんなことを思わせるやりとりが、8月末日から大晦日まで続いたのです。
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