式典の会場となっている中央公会堂は、堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島公園の東端で、市役所の後ろにあります。
次の図は、「ウィキペディア」からの転載です。

公会堂がある中之島を挟んで、土佐堀川と堂島川の2つの川に架かる「難波橋」には、変体仮名混じりで「な尓者ばし」と刻まれています。これは、704年に行基が架けたと言われ、天神橋と天満橋を合わせて「浪華三大橋」とも呼ばれています。今の橋は大正4年に架けられたものです。


この橋の仮名文字表記に「ばし」と濁点があることに注目しています。「橋」を「ばし」とするか「はし」とするか、ということに問題意識を持つようになったからです。
市役所の前を通る御堂筋の堂島川側には「大江橋」が架かっています。コンクリートの橋ながら、国の重要文化財です。江戸時代の元禄年間に架けられたそうです。今の橋は、昭和10年に完成しました。

ここに刻まれている仮名文字は「おほえはし」であり、「おおえばし」ではありません。
この「大江橋」の前の御堂筋を市役所から南側に渡り、土佐堀川には「淀屋橋」が架かります。

刻まれた文字は「よどやはし」です。これも、大江橋とともに昭和10年に完成し、共に重要文化財です。「ど」は濁るのに「は」は濁っていません。その違いは何に由来するのでしょうか。
そして公会堂の南側の土佐堀川に架かるのが「栴檀木橋」です。昭和60年に架け替えられたものです。


上の写真にある通り、標柱には「せんだんのきはし」と鋳造の文字が嵌め込まれ、その横には大正時代の親柱が建っています。

これも「はし」となっており、濁ってはいません。
橋の名前に変体仮名を使ったり、仮名遣いを異にしたり、濁ったり濁らなかったりと、よくわからないことだけらけです。私はこうしたことは専門ではないので、何かご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示をお願いします。
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