2018年03月15日

マンダレーを飛び回り留学生の自宅訪問

 以下、ミャンマーにおける3月11日(日)の資料調査と情報収集活動の記録です。

 マンダレーから車でインワへ移動です。そして、イラワジ川へ行きました。今はエーヤワディー川と言っています。ここから渡し船で対岸のインワ(アヴァ)に向かいます。500年近くも都があった所です。

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 インワでは馬車に乗って、寺院を巡りました。

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 かつての賑わいを感じさせる仏塔や城壁がありました。しかし、昔の面影はありません。

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 まわった3箇所の内の一つのバガヤー僧院は、ヤシ林の中に建つチーク材のお寺です。1834の建立です。ここでは、寺子屋が開かれていました。お坊さまが子供たちの勉強を見ておられたのです。見事なお寺がこうして残されており、そこを舞台として子供を育てる環境が今も生きているのです。

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 このインワを歩いている時に、履いていた靴底が悲鳴をあげて割れ、捲れ上がってきました。歩きやすいリーガルのスポーツタイプです。愛用していたので、なぜこんな時にと……。とにかく、インドからミャンマーへと、ひたすら歩いて調査収集活動をしていた証しでもあります。この後は、瞬間接着剤などでだましだまし履き通しました。

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 ザガインは仏道修行の中心地です。ウーミントンゼーバヤーに行った時に、ポケットに財布がないことに気づきました。どうやら落としたようです。クレジットカードや現金に加えて、ホテルのカードキーとカメラのバッテリーが入っていました。しかし、幸運にもタクシーの座席の下に落ちていたことがわかり、一安心です。外歩きの時でなくて幸いでした。仏様に感謝です。

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 ここの仏様は、右手の指が6本ありました。昨日、楽器屋さんで見かけた、やたら穴の数が多い笛は、この仏様たちが奏でるための特注品だったのでしょうか。

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 ザガインのカウンムードパヤーでの気温は31度。風が気持ち良いところです。お土産にと、磨り鉢と孫の手を買いました。小さめのすり鉢は、お茶の時に蓋置として使うつもりです。

 機織りの工房に行きました。

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 機織りというと、実は私には論文と調査報告書が一つだけあります。なつかしいものであり、紹介することもなかったので、参考までにその概要を引用して残しておきます。

「機業 −福生の民具を通して−」
『福生市文化財総合調査報告 第12集福生の民俗・生業諸業』福生市教育委員会
昭和55年3月
福生市教育委員会の委託を受けて行なった、民俗調査にもとづいてまとめたものである。民具としての機(ハタ)を取りあげ、その歴史的な位置づけと、当該地における実情を、モノを通して論じた。聞き書きをもとに構成したものであり、特にライフヒストリーの部分のまとめ方には、新たな視点を導入した。


 仏像と仏具を製作している工房にも行きました。仏教を具体的なイメージで理解するのに、こうした小道具や製作過程を見ておくことは有益です。

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 異文化交流の中で、こうした工房が役立つ機能を有するものであることを実感しました。ここで製作されている像や人形等を、いつかいただいて帰ろうと思っています。アルバイトで作業室に来る学生たちが、折々に異文化を意識しながら作業に当たれたら、イメージ豊かな仕事ができることでしょう。

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 今回工房で見たものは、翻訳した文章の挿絵などの参考図版に活用できるのでは、と思っています。お土産物が一転して参考資料となるのですから、視点を変えて物を見ることのおもしろさがあります。

 大阪観光大学の学生で、マンダレー出身のナインさんが、昨日から2週間ほど実家に帰省です。数日、一緒に案内してくれることになりました。そして、自宅に呼ばれ、お母さんの心の籠もった手料理をいただきました。街中で食べたものとは違い、辛くないものをというわがままな注文も盛り込んだ、心温まる家庭料理を美味しくいただきました。

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 2階の仏間や、台所のかまど、家の周りの植物を見せてもらったりと、日常生活を拝見できたことも得難いことでした。さらには、私の鼻とノドの調子がよくない話から、お父さんがご推薦の漢方薬のようなものをくださいました。確かに、症状は停まりました。改源や龍角散のような味と薫りの粉薬でした。お父さんのお心遣いに感謝しています。

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 勤務する大学に留学している学生の自宅でご両親とお話をするのも、学生の大学生活を含めて、今後につながる貴重なことだと思います。たまたまナインさんが、私の科研のアルバイトとして来ていること以上に、研究仲間の一員となり共通の話題や意識が深まることが、お互いの理解を高めることになったように思います。マンダレーでナインさんと会ったことは、今度ニ回生になる4月からにつながることとなります。ビルマ語に訳された文学作品や日本の文化を紹介する本を多く入手できたので、これらの書誌や解題を作成することからお願いしようと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:19| Comment(0) | ◎国際交流
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