2018年03月01日

ネルー大学でアニタ先生や学生と懇談

 ネルー大学に近いハウズカズの一画にある喫茶店「ブルートーカイ」で、菊池さんと待ち合わせです。

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 今後の国際集会に関して、ヒンディー語の翻訳者としての立場から、菊池さんには貴重なアドバイスをいただきました。また、最近のデリーの様子も教えてもらいました。もう四半世紀もインドで生活をしておられる方なので、日々変わって行くことが日常レベルとなっている視点で、興味深い話がうかがえました。
 「インド国際日本文学研究集会」が第9回目になるといっても、研究者や学生が集まるだけの集会ではないものを探し求めています。開催する地域周辺の一般の方々も、広く興味を持って参加していただけるような集会に転換していきたいのです。そのためにも、一人でも多くのインドの方が集まってもらうためには、どのようなテーマで、どのような形式で開催するのがよいか、という問題は、これからも長く続けていくためには、重要な点になるのです。

 お昼ご飯は、ハウズカズの手前に広がるディアパークの木立に囲まれて建つ「LORD of THE MEDOW」でいただきました。

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 このエリアに来ると、必ずと言っていいほどにいつも行く、感じのいいレストランです。ただし、店員にサービス精神が欠けているので、注文する時にはどれくらい時間がかかるか確認が必要です。

 食後は、このレストランの裏の公園に集う孔雀や鹿を見ました。そして、ハウズカズの奥にある遺跡と古道具屋さんを散策することにしました。

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 これまでに何冊もレアな本を見つけた3軒の古書店は、残念なことにもう1軒もありません。
 ここは芸術村なので、若い方々が来たらいいと思います。東京の原宿から竹下通りの雰囲気が感じられる、私のお勧めのスポットです。

 ハウズカズから近くのネルー大学に移動しました。

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 アニタ・カンナ先生の授業に呼ばれ、学生さんたちと交流をしました。私が行くことに合わせて、アニタ先生は『十帖源氏』を授業に取り上げておられたようです。宇治十帖読んでいるというところから、早速、宇治という地名について質問をされました。
 このような学生との場が設定されていることは、教室に入る時までまったく知りませんでした。しかし、これは海外ではよくあることなので、動ぜずに対応します。
 私からの学生さんたちへのお土産は、小倉山荘の『百人一首』のおかきです。20人ほどの学生さんに一人一袋をとってもらい、自分の包装紙に書いてある和歌一首を覚えて調べるように、私からの宿題を課しました。早速、荒手の指導です。これが通用するのが、世界に冠たるネルー大学の学生さんたちなのです。今夜はきっと、家で自分が取った『百人一首』の歌一首の意味や作者について、必死になって調べていることでしょう。

 その後は、学部長室でチャイとスナックをいただきながら、先生方と情報交換をしました。
 帰りに大学構内の広場で見たのは、教育改革を訴える先生方の抗議集会でした。この大学では、一昨年はロックアウトがあったように、日本では忘れ去られた学生運動が今も生きています。それだけ、先生も学生も、真剣に勉学に取り組んでいる証拠でもあるのです。
 かつては日本でも、こうしたエネルギーがありました。私も、高校時代にはデモやロックアウトを体験しました。しかし今や日本では、先生や学生が大学当局に教育理念を問うたり、抗議集会をするなどは、遠い昔の想い出語りになってしまっています。

 ネルー大学のジャナスルティ先生とは、今度の国際研究集会のことでかねてより相談していたので、場所を近くのモール(プロミナード)に移して、打ち合わせや今後の学会運営に関する話し合いをしました。集会でのテーマについて、さまざまな提案をもらいました。例えば、次のようなテーマが、この時に話し合ったことです。

■ハイデラバードでの学会のテーマ(仮)■

・芥川賞を取った「百年泥」を中心に
・芥川賞作家と作品
・インドと日本における古典に向かう若い世代
・インドと日本の生活様式
・メディアから見える日本とインド
・震災を通して見るインドと日本


 これは、ハイデラバードへ行ったら、ハイデラバード外国語大学のタリク君との打ち合わせに提示し、検討を加えることになります。

 夜は、宿泊しているお寺の上人様と、ディフェンスコロニーにある「赤坂」で食事をしました。
 お腹を少し休めるために、日本でいう「水だき」である「火鍋(ホーコーナベ)」をいただきました。これは、満州で日本兵が覚えた料理が、戦後このデリーに伝わって完成した料理だとのことでした。

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 食後はゆったりとした気持ちとなり、また明日からのハードなスケジュールに身を委ねることとなります。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎国際交流
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