2018年01月03日

京洛逍遥(481)仕事始めの『蜻蛉日記』の後は下鴨神社へ初詣

 今日は恒例となった、テーブルに資料を広げて箱根駅伝を見ながら仕事始めとなる日です。
 今年の初仕事は、阿波国文庫本『蜻蛉日記』の影印本を見ながら校訂本文を作成することです。これまで少しずつ進めて来ていたので、上巻と中巻は終わっており、年末から下巻に入っています。
 『蜻蛉日記』は、一般的には宮内庁書陵部所蔵桂宮本の本文が読まれています。主要な本文は、『データベース・平安朝日記文学資料集 第二巻 蜻蛉日記』(伊藤・関本編著、同朋舎、1991(平成3)年)で公開しました。その後、阿波国文庫本『蜻蛉日記』が国文学研究資料館の所蔵となったので、それを元にした校訂本文を新たに作成しているところです(公開画像は「http://codh.rois.ac.jp/pmjt/book/200021025/」から確認可能)。

 『蜻蛉日記』は、写本に書き写された文字を翻字しただけでは、意味が通らない箇所が無数にあって内容がよくわかりません。そこで、推測本文というものを作ります。ああでもない、こうでもないと、新しく本文を想定して校訂本文にするので、なかなか面倒な作業を伴う仕事です。そのせいもあって、遅々として進みません。

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 また、国文学研究資料館が所蔵する『蜻蛉日記』の別の本文(文政元年版(1818)「http://codh.rois.ac.jp/pmjt/book/200005724/」)が、『日本古典籍データセット』(国文学研究資料館等所蔵)に収載されており、その公開データも利用できるようになっています。この版本に印された固有名詞の推測結果は、このタグ(200005724_tag.csv)をたどれば、試案として提示している推測本文の一部が確認できるようになっています。古写本における誤写・誤読に興味のある方は、ぜひご覧いただき、ご教示いただけるだけ幸いです。

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 これらは共に「人文学オープンデータ共同利用センター」から広く公開されており、原本による古典文学の受容への便宜が図られています。実に便利な時代となりました。

 さて、今年はどのような成果が公開できるのか、自分でも今から楽しみです。

 駅伝が終わってから仕事を切り上げ、昨日果たせなかった氏神様への初詣に出かけました。

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 今日も、着物姿の方はほとんど見かけません。街中でよく見かけたのは、海外からの観光客の着せ替えに目がいっていただけの流行現象だったのでしょうか。

 舞殿の前に飾られる今年の絵馬は、なかなか力強い犬です。

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 その舞殿の西側には、昨日の元日ほどではないにしても、長い行列がつづいています。

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 今年も破魔矢として「丹塗の矢」をいただきました。『古事記』や『山城国風土記』で知られる神婚伝説に基づく矢です。それとともに、「鴨のくぼて」もいただきました。これは、下鴨神社の境内から出土した土器をもとにして制作されたものです。私はこれをおつまみ入れにして使っているので、今日も一個いただきました。

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 楼門の手前では、いつもの甘酒がありました。毎年いただいています。火鉢に手をかざし、指先を温めながらいただく甘酒は、なかなかいいものです。

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 片づけなどを手伝っているのは、神社のボーイ・ガールスカウトの子供たちです。かいがいしく立ち働く姿は、清々しいものがあります。ここでの甘酒はお勧めです。

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 帰りに境内の一画にある「さるや」で猿餅をいただいてから、バス通りに出て下鴨本通りの「ラ マルチーヌ」で洋菓子を2つ選び、家で「焙煎工房Hug」の香り高いコーヒーと一緒にいただきました。

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 このお店の左隣が焼き餅の「ゑびす屋加兵衛」さんです。
 このあたりには、みたらし団子で知られる「加茂みたらし茶屋」さんなど、楽しいお店が多い地域でもあります。「読書雑記(216)望月麻衣『京都寺町三条のホームズ・3』」(2017年12月07日)の中の「聖夜の涙とアリバイ崩し」でも触れたように、河原町通りから下鴨地域はスイーツ好きの方には堪らないエリアとなっています。
 ただし、残念ながら糖尿病の私には禁断の区域です。下鴨地域に点在する和菓子屋さんと共に、その時々に理由をつけていただいて帰ることに留めています。

 この年末年始は、いろいろなものを口にしました。来月の血糖値の数値が、今から心配です。
 
 
 
posted by genjiito at 01:31| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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