2017年11月24日

高校生が平安時代の影印古写本を初めて手にした感想

 女子高校の日本文学史の授業で、平安時代に書かれた3冊の日記を回覧しました。影印本として刊行されている『和泉式部日記』(三条西家本)・『紫(式部)日記』(黒川本)・『更級日記』(御物本)です。いずれも、宮内庁書陵部ご所蔵の古写本を、容易にその実態が確認できるようにしたものです。

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 以下に列記した生徒のコメントは、それぞれの日記がどういう内容のものかはほとんど知らない状況での、いわゆる第一印象とでもいうものです。

 2年生の生徒たちは、こうした日本の古典籍を影印本とはいえ、直に手にするのは初めてのはずです。平安時代の作品が、その後に手で書き写されたものを初めて見て、今おもいつくまま自由にコメントを書いてもらいました。これが影印本であることについては、そのありようがよくわからないままの印象を記したものです。しかし、その感想には、鋭く物を見た言葉もちらばっています。

 次に機会があれば、男子高校の生徒の反応も知りたいものです。

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■3冊共通のコメント■
・漢字だらけでまったく読めない。
・当時の文字はつなげ字だったんだ。
・字がつながっていて読みにくい。
・字が崩れていてわからない。
・昔の人はこれを読み書きしていたというのが凄い。
・読めたらおもしろいだろうな。


■『和泉式部日記』(三条西家本)■
・今と違って四角形の本。
・字の大きさがバラバラ。
・平仮名は大きく、漢字は小さい。
・字が細い。
・柔らかい、優しい雰囲気がした。
・書き方がかっこいい。
・行の頭に2文字分空いているところがある。
・「る」と「ら」が読めた。
・「み」と「た」が読めた。


■『紫(式部)日記』(黒川本)■
・これだけが長方形の本だった。
・文字がつながりすぎている。
・字の大きさが小さい。
・他の2冊と字の形が違う。
・字がちょっと汚い。
・他の2冊よりも読みにくそう。
・他の2冊よりも字がきれい。
・反復記号が多くて、字が細い。
・「をかし」があった。
・右上にハンコが捺してあったのが印象的。
・なぜハンコが捺されているのですか?
・『紫日記』と『紫式部日記』とはどう違うのかな?


■『更級日記』(御物本)■
・3冊の中で一番読みやすそう。
・現代の字に近くて見やすい。
・他の本に比べて字と字の間が少し空いている。
・字が丸い。
・文字が太くて濃い。
・字がつながっていなくて読みやすい。
・文字に四角いマスが見えて来そう。
・可愛らしい雰囲気がする。
・他の2冊よりも漢字が多い。
・途中に藤原定家卿略伝っていうものがあって、そのページだけが中国の方が書いたかのような漢字ばっかりで、びっくりした。

 
 
 
posted by genjiito at 20:33| Comment(0) | ■変体仮名
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