2017年09月15日

高校生に角田光代訳『源氏物語』を紹介する

 高校での授業も2回目となりました。1日に2コマあるので、今日で4回やったことになります。いい反応があるので、生徒からもいろいろと教えてもらえます。若い子たちの特権でしょうか、気さくに応じてくれるので助かります。まずは、人間関係を作ることを意識しています。生徒たちからみれば、やせ細ったおじいちゃんとして見ているのかもしれません。それはそれで、異文化世代との交流が楽しめます。

 今日は、教科の先生方から伺った授業の方針の確認や試験のこと、1年次の教科書を見ながらこれまでに勉強したことなどを確認しました。
 勉強方法についても、筆順のことを考えると早くきれいに文字を書くためには縦書きがいいことや、広目の卦線が引かれた縦書き用のノート、そして鉛筆の芯は2Bを勧めました。

 角田光代さんの現代語訳『源氏物語』(河出書房新社、2017.9.20)が先週刊行されました。出たばかりなので、生徒たちの世代が持つ『源氏物語』の現代語訳として大事に伝えてほしかったので、回覧して全員に本を触ってもらいました。

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 本体価格が3,500円なので、お小遣いでは買えません。本屋さんの店頭には、この本が積み上げられている所が多いので、自分たちの時代の文化の成果として、買わないまでも、ぜひとも手にとってみて新しい仕事が世に出たことを実感ほしい、という希望を伝えました。
 併せて月報を紹介し、瀬戸内寂聴と大和和紀のエッセイの内容を確認しました。『あさきゆめみし』は先週回覧したので、あの漫画家であることと結びついたようです。
 さらに、映画『古都 2016』の話もしました。原作である川端康成の『古都』に結びつけば、との想いを込めて話しました。川端康成については、その直前に配布した月報で、寂聴さんが「ノーベル文学賞を受賞した川端康成氏が、源氏の訳に取りかかっていた。私はその原稿の書きかけを京都のホテルの窓際の机上に見ている。」と書いていることを紹介しました。川端康成が実際に『源氏物語』の現代語訳をしていたのかどうかはまだ確証がないとしても、そんな話と『源氏物語』の現代語訳がリンクすれば、と思っての『古都』の話題の提供です。さて、こうしたことがうまく伝わっていたらいいのですが。

 なお、今日もプロジェクターを教室に持ち込み、いろいろと映像を見てもらおうと思いました。しかし、職員室では映写テストに問題がなかったのに、教室では写らなかったのです。これがあるので、常に機器には頼らないように心がけています。何でもありのインドでの、プレゼンテーションにおけるさまざまな体験がこうして活きています。
 生徒が、大きな模造紙を用意してくれました。前回、教室の壁に映したところ、あまりきれいには写らなかったのです。黒板に磁石を使って貼ってくれました。プロジェクターのボタンの調整も手伝ってくれました。積極的に手助けしてもらえるので大助かりです。もっとも、今日はその労に応えることができませんでしたが、その優しさに感謝です。誰かが、「共同作業だ」と言っていました。学校なのでいろいろと状況によりけりだとしても、教え教えられる関係ではなく、可能な限り一緒に勉強する姿勢は伝えたいと思っています。

 昨日来の頭痛は、病院でいただいた薬が効いていたこともあり、授業中も特に問題はありませんでした。神経性頭痛なので、緊張していると痛みは抑えられているようです。帰りに校門を出た頃から、薬が切れたこともあってか少しずつ頭が痛くなりました。6時間の間を置かないと飲めない薬なので、電車の中ではじっとしていました。
 
 
 
posted by genjiito at 21:10| Comment(0) | ◎源氏物語
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