2017年09月09日

川端康成『古都』のその後を映画化した「古都(2016)」

 昨年11月に公開された映画「古都(2016)」をテレビで観ました。
 川端康成の『古都』については、10年前に以下の記事を書いています。

「読書雑記(5)川端康成『古都』」(2007年12月01日)

「京洛逍遥(19)北山杉の里」(2007年12月24日)

「ベータのビデオで『古都』を見た時のCM」(2009年06月15日)

 後日譚としての『古都』が映画化された時には観る機会を逸していたので、今回のテレビでの放映を楽しみにして観ました。
 周到な準備をしてのプロジェクトだったこともあってか、完成度の高い現代版といえる仕上がりでした。画面がきれいです。物語も自然で、原作をうまく活かした展開です。ゆったりと時間が流れる、いい映画を観ました。
 京都市長の門川大作氏が登場した場面は、その後ろ姿だけですぐにわかりました。裏千家今日庵でのロケといい、サプライズの多い映画でした。何よりも京都名所案内の要素が堪能できて楽しめます。川端康成の原作『古都』を知らなくても、知っていたらなおのこと、日本の伝統文化が視覚と聴覚を通して伝わってきます。言葉が少ないので、目が不自由な方には音声ガイドに工夫が要ります。ぜひとも挑戦してもらいたいと思います。

「映画 古都(2016)の公式サイト」に掲載されている案内文を引きます。

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 パソコンや携帯電話で、世界中の誰とでも一瞬でつながることができる現代にも、昔ながらの暮らしを守っている人たちがいる。2020年の東京オリンピック開催に向けて、“本物の日本の心とは何か”が世界から問われている今、日本の真の伝統を未来へと引き継ごうとする人々を描く物語が完成した。“日本の美と精神”を表現することに生涯をかけ、日本人として初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成の傑作『古都』の新たな映画化だ。
 過去にも岩下志麻と山口百恵の主演で、1963年と1980年の2度にわたって映画化されているが、今回がこれまでと大きく異なるのは、原作の“その後”が描かれる“現代版”であること。
 舞台は京都とパリ。時は生き別れになった双子の姉妹、千重子と苗子が最後に会って別れてから20数年後。それぞれに娘が生まれ、すっかり大人の女性になった二人は、新たな葛藤を抱えていた。千重子は代々続く呉服店を娘の舞に継がせるつもりだったが、舞から思わぬ抵抗を受ける。北山杉で林業を営む苗子は絵画を志す娘の結衣を快くパリに送り出したが、結衣が自分の才能に疑問を持ち始めていることに気付く。娘と同じ年の頃、千重子も苗子も人生の岐路に立ち、迷っていた。あの時の自分が下した決断に想いを馳せながら、二人は娘の未来のために何をしてやれるのかを問いかける─。


 本作は、再放送が「WOWOW」で9月12日(火)と18日(月)にあります。
 私はあまり期待をせずに、観てみようかという気持ちで観たので、もう一度観ようと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | *回想追憶
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