2017年07月11日

ユニバーサル・ツーリズムに関する思いつき

 広瀬浩二郎氏(国立民族学博物館)の「『ユニバーサル・ツーリズム』とは何か 共同研究●「障害」概念の再検討―触文化論に基づく「合理的配慮」の提案に向けて」(『民博通信』2017、No.157)を読みました。

170711_minpaku.jpg

 これを読みながら、それをなぞるようにして、以下のことを考えてみました。
 まだ、ほんの思いつきです。
 しかし、これはさらに大きく膨らむような気がします。
 忘れないうちにと思い、ここに書き残しておきます。
 このことに関して、問題意識をお持ちの方からご教示をいただけると幸いです。


「ユニバーサル・ツーリズムの理論と実践に関する研究(メモ)」


 昨春の障害者差別解消法の施行により、さまざまな分野で「合理的配慮」の模索が始まっています。
 これは、観光においても、意義深い検討課題となるはずです。
 以下のメモは、私自身の問題意識がまだ不安定なので、思いつくままに列記したものです。

■障害者や外国人を対象とした観光のユニバーサル化
・事例を、現状から未来を見通しながら調査する。
・ユニバーサル・ツーリズムの具体例について、世界各国を広く見渡して収集し、分析し、検討する。
・石塚裕子氏(大阪大学)の「被災地ツーリズムのユニバーサル化」プロジェクトから学べるものを整理することからスタートする。

■誰もが楽しめる観光を模索■
・社会的な不利益について、観光における能動的な状況で健常者と共有し、互いに楽しめる旅とするためにはどのような環境が必要かを検討する。
・観光を通して、お互いの感覚の違いを知る、異文化間コミュニケーションを学ぶ場としたい。
・違う立場で、違う観点で物を見たり触ったりして、お互いの感じ方の違いを確認する意義を再確認したい。
・視覚、聴覚、身体に障害がある者が、不自由な感覚を補い助け合う関係と配慮のもとで、観光を楽しむことを実現する意義を確認する。
・「見る」ことだけに頼らない観光を、視覚障害者と共に考えていく。その中で、多視点からの複眼的なものの見方や考え方を、共に学ぶ場を構築していきたい。

■マイノリティーの立場からのバリアフリーについて再確認■
・障害者に寄り添うことから、障害者と共に楽しむ観光へと、発想の転換をはかる。
・自分が不得手とする感覚に気付くところから、気付かなかった潜在能力を発見する喜びと達成感を体験する観光は可能かを考える。
・ユニバーサル・ミュージアムは、障害者が主体的に「触る」ことで楽しむものである。その楽しみは、健常者も共有できることが実証されてきていることを追認する。
・広瀬浩二郎氏が提唱する「障害者発」の観光プランの可能性を、理論と実践を通して模索したいものである。
 
 
 

posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | ■視覚障害
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。