2017年03月31日

『変体仮名触読字典』と『触読例文集』が完成しました

 科学研究費補助金による「挑戦的萌芽研究」として、「視覚障害者と共に古写本の仮名文字を読み日本古典文化を共有するための挑戦的調査研究」というテーマで研究に取り組んで来ました。
 当初から研究成果の中心となるように作成を進めていた『変体仮名触読字典』と『触読例文集』が、私の定年退職の日である今日3月31日に無事に完成しました。とにかく、膨大な手間と時間がかかる作業を伴うものでした。そのため、関係者だけに配布する数十部の限定版となりました。この科研のメンバーや、実験に協力してくださった方及び盲学校の先生にお渡しすることに留まります。この「触読字典」と「例文集」を実際に活用していただき、さらに改訂の手を加えたいと思います。次回は、もう少し作成部数を増やすつもりです。

 中扉は、こんな感じです。

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 『変体仮名触読字典』の最初のページは、このようになっいます。
 「安」の上には、点字で「あ」と打ったシールを貼っています。

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 その「あ」を触読しているところです。

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 『触読例文集』には、各例文の右横に点字で変体仮名の読みを貼り付けています。

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 例文を触読する練習をしているところです。
 文字の右横にその読みを示す点字が貼ってあるところが、今回の研究の成果を盛り込めた特徴です。

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 奥付もしっかりと付けました。

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 とにかく、気の遠くなる作業が、連日展開しました。
 関係者のみなさま、ご苦労さまでした。

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 この科研は今日で終了します。しかし、このテーマは、今後とも気長に取り組みますので、変わらぬご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
 なお、本書2冊は、科研運用補助員として本研究活動を支えてきた、関口祐未さんの献身的な労苦の産物です。また、最終段階で点字を補助情報として貼り付ける作業を担当した阿部江美子さん、ご苦労さまでした。さらには、その点字を1文字ずつ打ってくださった渡邊寛子先生にも、あらためてお礼を申し上げます。
 こうして、たくさんの方々の協力により、『変体仮名触読字典』と『触読例文集』ができあがりました。コラボレーションとチームプレイの産物です。これを活用しての成果は、また後日報告いたします。
 
 
 

posted by genjiito at 23:59| Comment(0) | ■視覚障害
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