ことの発端は、九段坂病院で受診した人間ドックです。その結果から胃ガンの疑いが指摘されました。
「心身雑記(59)ガンの告知を受けた時の気持ち」(2010年07月17日)
まだ自分自身にガンというものへの認識が薄く、翌日のブログはお揚げさんの話です。
「食べ物の節制はビールとお揚げさんから」(2010年07月18日)
次の日は、能天気にも西国三十三所の巡礼をはじめています。それも、「石山寺」から。
「西国三十三所(1)5周目は石山寺から」(2010年07月19日)
すぐに上京して、九段坂病院へ。
「心身雑記(60)東へ西へドタバタの一日」(2010年07月20日)
とんぼ返りで京大病院へ。大先輩の神野藤昭夫先生からいただいた励ましのことばを再読し、気持ちを落ち着けました。
「心身雑記(61)任天堂が寄付した京大病院の新病棟へ」(2010年07月21日)
数日後から、大和平群へお茶のお稽古に行くことにしました。
「お茶のお稽古を始める」(2010年07月25日)
この数週間後には、スクーバ・ダイビングの練習をしているので、とにかく生きている内になんでもやってみようとしている自分がいます。
「スクーバ・ダイビングを楽しむ」(2010年08月14日)
ガンのステージのことを、詳細に図解付きで説明しています。
「心身雑記(66)今後の我が身についての巻」(2010年07月30日)
一と月後の入院初日の病院食は、私が大好きなお寿司でした。
「心身雑記(70)入院初日の第一報」(2010年08月27日)
手術当日はもちろんのこと、この入院中も飽きもせずに毎日ブログを書いています。
今となっては、貴重な記録です。
「心身雑記(73)6時間にわたる自分との闘いへ」(2010年08月31日)
手術後にもブログが途切れないようにと、タイマーでブログが数日間は更新されるようにしていたようです。それが、西国三十三所の六波羅蜜寺などの巡礼記でした。
「西国三十三所(2)六波羅密寺」(2010年08月31日)
消化管を全部摘出する手術は成功しました。
その後、いろいろなことがあって、今日があります。
ガンが早期に見つかったことと、腹腔鏡手術の第一人者である岡部先生に出会えたことが、今なお私が生き続けられる日々につながっていると言えます。
今も、こまめな検診を心がけています。
食後の腹痛が頻繁にあることだけが、今抱えている難儀な課題です。しかし、これもゆっくり2時間をかけて食べると、あまり激痛にはなりません。小分けした食事を心がけています。
岡部先生も、私の身体の仕組みがよくわからない、と笑いながらおっしゃいます。理屈での説明はどうでもよくて、今もこうして生きているし、このブログを毎日書き続けられることが一番の幸せです。毎日毎日、まだ生きているんですよ、と何人かの親しい方に報告できる喜びは、何ものにも替え難いものがあります。
「がん 10年生存率58%」という見出しの記事がありました(毎日新聞、2017.2.16)。
これは、全国がん(成人病)センター協議会が発表した、2000〜03年にがんと診断されて治療を受けた人の、5年後と10年後の生存率を集計したものです。
患者数約4万5000人のデータから算出したものだそうです。この数とその結果が示す意味は、私にはよくわかりません。10年前に実施された調査から見た情報として、参考のために引きます。
さらに、この全がん協のホームページを確認すると、「部位別5年相対生存率の最新データ(2006〜2008)」がありました。
いずれも、第1期から4期の傾向は変わりません。医療技術の進歩のせいか、しだいに生存率は高くなっていることがわかります。
その第1期の胃ガンの生存率は、94から98パーセントとなっています。予想外に高くて驚きました。私は、このグループに属します。
これが、第2期になると56から66パーセントへ、第3期は38から47パーセントへと、生存率は着実に高くなっています。問題は第4期で、ここだけは非常に低い7パーセントに留まっているのです。
この表が絶対ではないにしても、第1期のステージで胃ガンが見つかった私は、あらためて本当に幸運だったことを実感します。
相変わらず、腹痛が怖いので、人様と一緒に食事に行くことは遠慮しています。食事中に激痛で顔をしかめる失礼がないように、との思いからです。
また、食事の途中で喉を通らなくなることがしばしばなので、外食では半分も食べられないことがよくあります。そのためもあって、いつでも残した物を食べてもらえるように、家族と行くようにしています。
妻は私が食べ切れないおかずを引き取りながら、また太る太ると言いながら、気長に完食までつき合ってくれます。ありがたいことです。
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