今日は筒井先生に、武居雅子さんが無事に学位[博士(文学)]を取得されたことをご報告しました。
筒井先生と武居さんのことは、「茶道資料館で香道具を見たあと筒井先生にお目にかかる」(2013年05月02日)に記したとおりです。
また、「京洛逍遥(316)京都における香道関係の調査に同行」(2014年04月25日)でも報告しました。
武居さんの学位論文は「香道と文学 −江戸中期の香道伝書による文学受容の研究−」です。この快挙を、非常に喜んでくださいました。よく頑張ったな、と。
国文学研究資料館の総合研究大学院大学関係者はもちろんのこと、それ以上に筒井先生は感慨深げでした。教え子の慶事なのです。
武居さんが博士論文を刊行するなら出版社を紹介するので、遠慮なく言ってほしいとのことでした。ありがたいことです。
私が今月で国文学研究資料館を定年退職することなど、いろいろとお話ができました。貴重なお時間を取っていただき、ありがとうございました。
その後、茶道資料館の呈茶室で一服いただきました。
お菓子は、二條若狭屋の「早わらび」でした。そして私がいただいた茶碗は、元首相の細川護煕氏が陶芸を始めた初期の作品だとのことです。これもありがたいことでした。
陳列室では「描かれた茶の湯」(3月29日まで)を見ました。
茶道資料館のホームページには、内容が次のようにまとめてあります。
「日常茶飯事」と言われるように、茶は身近なものとして人々に親しまれてきました。
室町時代には、寺社など人が集まる場で茶が振る舞われる一方、精神性を前面に押し出した「わび茶」が誕生し、茶室の中で亭主と客が一体となって、その空間・時間とともに茶を味わうようになります。天正15年(1587)、豊臣秀吉が貴賤や貧富を問わず参加を呼びかけた「北野大茶湯」では、800もの茶屋が設けられたと言い、茶の湯の流行をみることができます。男性主体に行われてきた茶道は、明治時代になると、身に付けるべき礼式の一つとして女性たちにも広まり、今日に至っています。
本展では、主に江戸時代から明治時代にかけて様々な形式の茶の湯を描いた絵画を紹介します。
今回の展示で、私は次の4点に注目して拝見しました。これは、男性中心だった茶の湯が、明治時代中期になると女性が嗜むようになったことがわかる図様だからです。
(1)女礼式之図(安達吟光(1870-1900)画、明治20年(1887)、今日庵文庫蔵)
(2)女礼式之図(安達吟光(1870-1900)画、明治20年(1887)、今日庵文庫蔵)
(3)女礼式茶之湯ノ図(歌川国貞(三代)(1848-1920)画、明治22年(1889)、今日庵文庫蔵)
(4)女礼式茶の湯(楊州周延(1838-1912)画、明治34年(1901)、今日庵文庫蔵)
明治時代は、文化や文学が大きく回転した、非常に興味深い時代です。
今後とも、折を見てはこうした資料を丹念に見て歩きたいと思っています。
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