2016年03月17日

銀座探訪(35)イェール大学のケイメンズ先生と「銀座のすずめ」を飲む

 イェール大学のエドワード・ケイメンズ先生が国文学研究資料館にお出でになりましたので、書庫などをご案内しました。

 国文学研究資料館が品川にあった頃には、何度か利用されたようです。しかし、立川に移転してからは初めてだとのことでした。

 ケイメンズ先生と最初にお目にかかったのは、2003年9月に伊井春樹先生とご一緒にアメリカへ行ったときでした。ニューヨークのコロンビア大学での仕事を終えて、手配してくださった車でイェール大学へ行きました。
 2008年11月のハーバード大学での研究集会では、私の研究発表のコメンテーターを務めてくださいました。
 そして昨年、2015年2月に英国ケンブリッジ大学において、ジョン・コーツ先生の研究室で偶然にお目にかかりました。
 いろいろとご縁があり、いつも楽しい話をうかがっています。

 今日はお昼に一旦お別れをし、夜、日比谷図書文化館で『源氏物語』の写本を読む勉強会でまたお目にかかりました。おもしろそうな勉強会だ、とのことで興味をもってくださり、ゲストとして参加してくださったのです。


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 最初に自己紹介をお願いした中で、昨年アメリカで刊行されたデニス・ウオッシュバーン氏の英訳『源氏物語』のことに触れてくださいました。


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 ケイメンズ先生は、ウォッシュバーン氏がイェール大学の大学院生だった頃に教えておられたのです。教え子が英訳『源氏物語』を刊行したということもあり、イェール大学の授業でこの新英訳を読んでいる、とのことでした。
 いつか詳しく、この新英訳のことをうかがうつもりです。

 今日はケイメンズ先生に、「変体仮名翻字版」を実際に体験していただきました。これまでの翻字方式とは違い、字母を正確に翻字していくので、その意義を納得してくださったようです。また、変体仮名の使われ方についても、今後の大きな検討課題であることをご理解いただけたようで安心しました。

 終わってから2人で有楽町へ出て、駅前の店でご一緒に食事をしました。
 先生は、若かった時に有楽町前の帝国ホテルの中の会社で仕事をなさっていたことがあるそうです。
 有楽町は懐かしいところだ、とお誘いした所を喜んでくださいました。
 もちろん、当時とは駅前の雰囲気は一新しています。しかし、青春時代の想い出は、楽しく美しく変質しているようです。

 1時間半以上もの長時間、盛りだくさんの話題で楽しく食事をしました。
 私が「銀座のすずめ」という麦焼酎のお湯割りを注文したところ、先生は同じ「銀座のすずめ」を生で召し上がっておられました。おいしいお酒でした。

 5月の葵祭の頃には、京都にお出でになるそうです。
 次は、京都でお目にかかれるかと思います。
 若い時に、表千家のお茶をお稽古なさっていたそうです。
 それでは私は裏千家のお点前でお茶を差し上げましょう、と申し上げたところ、喜んでくださいました。
 京都で私が先生にお茶を点てて、またご一緒にお話ができる日を楽しみにしています。

 地下鉄日比谷線の改札口でお別れする時に、ご丁寧なお言葉をいただきました。
 こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | ◎源氏物語
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