池田研二先生とは、昨年の池田亀鑑賞の授賞式に先だって、奈良の天理図書館へご案内し、そのまま鳥取県の日南町へ同行した時以来です。
東海大学には、今から30年以上前になるでしょうか。伊井春樹先生と秋沢亙先生(当時はまだ学生だったのでは?)と一緒に、明融本の調査に伺いました。暑い盛りで、おりしも館内が停電となり、薄暗くて暑い中で写本を繰ったことを思い出します。
今日は、多数の資料を東海大学に提供なさった研二先生とご一緒ということもあり、開催に尽力なさった蟹江秀明先生と村山重治先生の説明を伺いながら、じっくりと展示品を拝見することができました。展示資料の背景や裏話を、ふんだんに聞く機会が得られたのは幸いでした。ありがたいことです。
展示品の中で、今回私が注目したのは、「源氏物語大成出版 芳賀矢一先生墓前報告祭に於ける祝詞文」(桃47-195)と、[源氏物語歌舞伎座で上演されるいきさつ](原稿[仮題]・桃47-191)です。
後者は、池田亀鑑博士の随筆集『花を折る』に「源氏劇上演について」として収載されている文章の原稿(草稿の写しか座談会や御自宅での口述筆記?)かと思われます。
共に、初めて見るものでした。
現在復刻作業を進めている『花を折る』の参考資料か、もしくは刊行予定の『もっと知りたい 池田亀鑑と『源氏物語』 第3集』に収載できないかと、検討を始めているところです。
なお、本展示会は、今月末1月29日(金)まで開催されています。
よく展示構成が練られた、刺激的な展覧会となっています。
入口に置かれたパンフレット(17頁)には、桃園文庫の来歴や所蔵品の解説が、簡潔にわかりやすく記されています。
展示品目録の後には、1頁を使って池田亀鑑賞の紹介もなされています。
まさに、この1冊で〈池田亀鑑の仕事〉が確認できる編集となっているのです。
表紙の写真について研二先生のお話では、亀鑑博士は作家のような写り具合なので好きではなかった、とのことでした。
上記ウェブサイトで、その写真を確認してみてください。
確かに、文士の雰囲気が漂う1枚です。
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