2015年12月17日

藤田宜永通読(25)『探偵・竹花 再会の街』

 探偵・竹花シリーズの第3弾です。


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 このシリーズは、次のラインナップとなっています。
 (3)が本日の記事、(4)と(5)がこのブログで取り上げた記事です。

(1)探偵・竹花とボディ・ピアスの少女(1992年12月 双葉社)
  【改題】探偵・竹花 ボディ・ピアスの少女(1996年4月 光文社文庫)
(2)探偵・竹花 失踪調査(1994年4月 光文社 / 1998年7月 光文社文庫 / 2012年2月 ハルキ文庫)
(3)【本記事】探偵・竹花 再会の街(2012年2月 角川春樹事務所 / 2015年5月 ハルキ文庫)
(4)探偵・竹花 孤独の絆(2013年2月 文藝春秋 / 2015年8月 文春文庫)(2014年07月03日)
(5)探偵・竹花 潜入調査(2013年10月 光文社)(2015年10月06日)
(6)探偵・竹花 帰り来ぬ青春(2015年1月 双葉社)

 開巻早々、誘拐犯との乱闘シーンに引き込まれます。そして、おもむろに登場人物や状況が語られます。
 このテンポのよさが藤田作品の特色です。

 ただし、登場人物が多彩すぎる上に各人物の特色が見定め難いため、話になかなか集中できません。

 さらに、中盤からは話がだらだらと引き延ばされるだけです。
 前半のおもしろさが持続せず、駄弁による水増し小説と化してしまいました。

 後はお決まりの、事件とドタバタ劇に関する辻褄合わせの回想談となります。
 作者は、必死に話を盛り上げようとしています。しかし、時すでに遅し。
 読者である私は、さっさと読み終わって本をしまうことしか考えていません。

 藤田宜永の探偵小説も、これは最低ラインを下った残滓となっています。
 1992年の『探偵・竹花 ボディ・ピアスの少女』から1994年の『失踪調査』を経て、この第3弾は20年ぶりの再会編でした。その意味では記念すべき作品なのに残念です。
 この前後の話は、またの機会としましょう。【1】
 
 
※『探偵・竹花 再会の街』(2012年2月、角川春樹事務所)
posted by genjiito at 21:37| Comment(0) | □藤田通読
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