2015年12月09日

2015年度日本研究功労賞記念講演会で上野へ

 「第5回 人間文化研究機構日本研究功労賞 受賞記念講演」が上野公園の中にある日本学士院でありました。

 公園の黄葉は、今が一番いいようです。


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 振り返ると、スカイツリーの尖頭部が見えました。


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 この地に足を運んだのは、一昨年の林文月先生の授賞式以来です。

 その日のブログ「日本学士院での林文月先生の授賞式に参加して」(2013年12月10日)に記した通りです。

 今回の受賞者は、アレキサンダー・ヴォヴィン先生(Alexander Vovin、フランス国立社会科学高等研究院教授)です。

 人間文化研究機構日本研究功労賞という賞は、海外に在住し、日本に関する文学や言語、歴史や民俗・民族、文化や環境などの研究において、学術上特に優れた成果をあげた研究者に対して授与されるものです。。
 YKK株式会社の協力を得て、毎年行われています。

 今回のヴォヴィン先生は、日本語日本文化の研究を通して国際交流に功績があった、ということでの授賞です。

 ヴォヴィン先生は、『万葉集』の新しい英訳をイギリスの出版社から刊行中です。現在5巻まで完成しているとのことなので、完結が楽しみです。

 今日は、9世紀までの日本語とアイヌ語を中心にして、その関係性について多くのことを学びました。
 日頃聞きなれない、「上代東国日本語」「上代大和言葉」「上代中央日本語」「琉球祖語」「アイヌ語」などが話題となりました。語彙を比較しながらのお話は、その視点といい提示される用例といい、スケールが大きくて刺激的なものでした。

 興味と関心がまったく異なる分野の話は、いろいろな異文化が交錯して楽しく聞くことができます。また、情報の整理と結論への導き方のみならず、資料のまとめ方などでもヒントをいただきました。
 非常に難解な表現が頻出する論理展開には、ついていくのがやっとという局面もありました。しかし、大胆な仮説を含めて、いい勉強をさせていただきました。
 日頃の殻を抜け出して、こうした異分野の話を聞くことは、機会がある限り続けていきたいと思っています。
posted by genjiito at 23:27| Comment(0) | ◎国際交流
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