2015年11月15日

第39回 国際日本文学研究集会(2日目)-2015-

 国際集会の2日目です。

 午前中の研究発表は4人でした。
 その中で、新聞に連載された文章が、後に単行本に収録されるにあたり、文体が改変されることを論ずる発表に興味を持ちました。


「中里介山「大菩薩峠」の文体  ―改稿による地の文の変化を手がかりに 」
崔惠秀(早稲田大学大学院博士課程)


 ここでは、中里介山の「大菩薩峠」が取り上げられています。私もこの視点からの問題意識をもっており、井上靖をはじめとして、新聞に連載された小説が後にどう変化して公刊されていくのかを追っかけています。

 今日の発表では、単行本になるときに改変される内容が、ストーリーではなくて文体の変更の場合を考察するものでした。

 実に丹念に調べた結果を整理して提示されたので、その改変の過程がよくわかりました。そして、その意義も今後の展開が期待されるものでした。

 午後は【シンポジウム】「日本文学の越境 ―非・日本語でHaikuを読む/詠む―」です。


[ 司会 ]深沢眞二(和光大学教授)
[パネラー]木村 聡雄(日本大学教授)
      FESSLER Michael(日本エズラ・バウンド協会役員)
      GURGA Lee(アメリカ俳句協会元会長)
      鳥羽田重直(和洋女子大学教授)


 国文学研究資料館で開催される国際集会では、英語による発表はありませんでした。今日は、初めて同時通訳がつきました。

 一節ごとに日本語の訳がスピーカーから流れます。発表者の後ろに同時通訳者が控えておられ、話の進展にしたがって日本語の訳がなされるのです。

 その日本語が自然なものだったので、少し時差はあっても、スムーズに話の内容がわかりました。

 いろいろな同時通訳を体験してきました。
 中国・大連での学会では、日本語・中国語・韓国語の3種類の言語が切り替えできるレシーバーでした。しかし、日本語があまりきれいではなかったので、耳障りに感じました。
 今日は快適に聞くことができたので、いい配慮でした。アナウンサーのような語り口で、聞きやすい日本語でした。

 今後は、話される外国語の理解を深めるためにも、ドラえもんの「翻訳コンニャク」が1日も早く実現することを願いたいものです。

 海外の諸国、諸言語で俳句が読まれている実例も興味深いものでした。
 日本の真似に留まらない、さまざまな工夫があるのには驚きました。
 俳句のパロディーでも、海外では楽しい世界が拓けているようです。

 パネルディスカッションも、熱気が伝わる意見を聞くことができました。

・歳時記はない
・季語を詠み込むのではない
・俳句は自然詩(nature poetry )

 こうした違いだけではなくて、さらなる創意と工夫が凝らされて普及していることを知りました。

・デジタル俳句
・ダブルテイク(フラッシュバック)

 この言葉が記憶に残っています。
 今は具体的なイメージとはなっていません。
 いつか何かと結びつくことでしょう。
posted by genjiito at 20:51| Comment(0) | ◎国際交流
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