ちょうど「第57回さっぽろライラックまつり」が今月20日から明日まで開かれています。
ただし、今日も明日も、非常にタイトなスケジュールの中を泳ぎ回っているので、残念ながら大通公園には行けません。移動の車窓から見ています。
北海道には、初めて来ました。札幌は、予想外に大きな街です。
会場へは、札幌駅前のビックカメラ前からバスで行きました。
バスセンターが大きくて、踏み切りの遮断機のようなバーが印象的でした。
午前中は、今回の研究会の会場となっている、今春開校したばかりの北海道札幌視覚支援学校の真新しい校舎と施設の見学会でした。
校舎の周りは、まだ工事中です。
中はすばらしい施設です。
この廊下は、何と直線で114メートルもあります。雑巾掛けをしようものなら、向こうに行き着けるかどうか、心もとなくなってきます。
職員室の一角に、点字の活字棒が五十音順に並んで箱に入っていました。何に使うものか、聞き忘れてしまいました。このことは、また後日。
廊下の所々に、点字シールが、しかも目立たないように貼られていました。
街中では、これ見よがしに点字シールがあります。しかし、そのほとんどが低い位置に垂直に貼られています。あれでは、読む人は手首を直角に曲げないと触読できないので、手首がつりそうになります。車椅子の方が触読すると思って貼ってあるのであれば、それは見当違いです。
この写真のように、手首を反り返るようには曲げず、指が自然な形で点字が読めるように貼るべきです。指をかけたり乗せたりすると、手首に負担がかからずに点字が読めるようです。
体育館の上にあるギャラリー空間は、ランニングもできるようになっていました。
取っ手を持って走ることもできます。
寄宿生のための食道では、椅子がテーブルの下で浮くように設置されていました。
ちょうどランチタイムの前だったので、テーブルには昼食の準備がされているところです。
私が大好きな四つ葉牛乳が置かれていました。さすが北海道です。
この研究会は、発足して4年目です。
順調に会員を増やしていて、今回の参加者は、道外から26名、全体で57名もの方々が集まっておられました。もうミニではない、大きな研究会となっています。
会場は、北海道札幌視覚支援学校附属理療研修センター2階 第1研修室です。
盲教育史研究会の会長である引田秋生先生のご挨拶で始まりました。その挨拶の中で、異分野からの参加として、『源氏物語』を目の不自由な方々と一緒に読む挑戦をしている者として、私のプロジェクトを紹介していただきました。そして、準備していたチラシを参加者に一斉に配布してくださいました。効果的な宣伝告知と、お心遣いに感謝いたします。
また、レジメは、墨字と点字の2種類です。膨大な量の資料なので、点字の資料を作成なさるのは大変だったことでしょう。
まず最初の講演は、佐藤忠道先生(札幌大学非常勤講師)の「北海道における盲・聾唖教育の形成過程〜戦前期の盲教育を中心として〜」です。
わかりやすく、貴重な資料に加えて新資料も駆使してのお話でした。
昭和24年にできた札幌聾学校は、今日のこの場所にできたのだそうです。
今回も、講演と発表には、2人の手話通訳者が付いておられました。
こうした配慮が、各所に見られます。事務局長の岸先生をはじめとして、関係者のみなさまのご苦労に感謝しています。
続いて、「北海道の視覚障害教育の先達者に学ぶ」をテーマとした3人の研究発表となりました。
@シャーロッテ・P・ドレーパーと函館盲学校 (酒井 宏三 氏)
「ドレーパー夫人は、明治22年(1889)に横浜訓盲会を創立し、明治23年(1890)に採用されたばかりの石川倉次の「日本点字翻案」を取り入れて点字教育をした人です。日本最初の点字印刷機は、明治26年(1893)に印刷用として輸入したローラー式洗濯物絞り機のようなものだったそうです。」
A南雲総次郎と旭川盲学校 (伊藤 勇 氏)
「南雲は、3つの盲唖学校を開校しました。明治36年に鹿児島慈恵盲唖院、大正11年に私立北海道旭川盲唖学校、昭和22年に私立稚内盲唖学院です。また、点字計算機の研究開発に功績をあげました。観音開きで2億までの加減乗除計算ができるそうです。」
B岩元悦郎と帯広盲学校 (樋原 理恵 氏)
「岩元悦郎は、そろばん等を使わずに筆算をするための岩本式点字盤、点字数学器、点字計数板の考案者です。点字は打つと文字が裏に出るので苦心したようです。昭和11年の帝国盲教育会で、岩本は「点字数学器に就いて」と題して発表しています。左書き右読み、除法計算、分数等々、数学嫌いの私には呆然とする内容でした。それでも、面白くうかがいました。」
研究会が終わってからは、北海道で一番知られている、すすきのへ移動しました。
懇親会が、すすきのであるのです。
このことは、また明日。
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