また、信濃教育会出版部の教科書も、実見したのは昭和36年度版と昭和40年度版の25冊だけです。
これらは、京都府立図書館に収蔵されている戦後の学校教科書のコレクションが調査対象だったことに起因するものです。
【三省堂】(13冊)
昭和36年度用
2年下 「小さなかみさま」 大国主命と少彦名命の話
5年上 「日本の文字」 字母のことが少し
5年下 「むかしの都」 京都・奈良・大阪の文章
*本年度の三省堂の教科書には、古典の香りがまったく感じられない編集となっています。
【信濃教育会出版部】(25冊)
昭和36年度用
一ねん中 「一寸法師」
二年下 「かぐやひめ」
三年上 「大きなふくろをしょった神さま」(因幡の白兎の話)
四年上 「海ひこ山ひこ」(神話)
五年下 「わたしたちの文字」 万葉仮名、カタカナ(元の漢字の一部)、平仮名(元の漢字の一部)
六年上 「古都だより」 京都と奈良の文章
「わたしたちの古典」 「万葉集」「源氏物語」
*五年下の「わたしたちの文字」には次の説明文があります。
「「源氏物語」のようなりっぱな小説が、一千年もむかし、世界のどこの国にもさきだって作られたのも、かなのおかげである。」
*六年上の「わたしたちの古典」の冒頭説明文中に「万葉集・源氏物語などは、日本の代表的な古典です。」とあります。
『源氏物語』は二節に分けて紹介されています。「若紫」と「末摘花」の二巻を元にして少女若紫の姿をかわいらしく小学生用に書き換えたものです。
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昭和40年度用
一ねん上 「一寸法師」
二年下 「かぐやひめ」
三年上 「大きなふくろをしょった神さま」(因幡の白兎の話)
四年上 「海ひこ山ひこ」(神話)
五年下 「わたしたちの文字」 上記昭和36年度版と同じ
六年上 「古都だより」 ただし昭和36年度版を少し削除したもの
「俳句と和歌」 「一茶の俳句」と「万葉集」に変更
*昭和36年度版の「わたしたちの古典」の単元名が「俳句と和歌」に変更されました。そして、この単元では、残念なことに『源氏物語』が削除されて「一茶の俳句」と入れ替わっています。『万葉集』はほぼそのまま再録されています。
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