その経緯については、以下のブログの記事をごらんください。
「教科書に見る平安朝・小学校−国語(1)」(2010/10/31)
「教科書に見る平安朝・小学校−国語(2)中京出版・大日本図書・二葉図書」(2010/11/8)
「教科書に見る平安朝・小学校−国語(3)学校図書」(2010/11/9)
「教科書に見る平安朝・小学校−国語(4)教育出版(その1)」(2010/11/11)
「教科書に見る平安朝・小学校−国語(5)教育出版(その2)」(2010/11/19)
「教科書に見る平安朝・小学校−国語(6)教育出版(その3)」(2010/11/22)
「教科書に見る平安朝・小学校−国語(7)光村図書出版」(2010/12/16)
その後も少しずつ調査を進めていました。しかし、本ブログに次々と書いておくことが生まれ、いつしか資料が棚の隅に追いやられていました。
以来、自分では問題意識があるものの、少しずつ忘れていく状態にあるので、空白となった4年を置いてやっと整理を再開し始めました。
ここでは、日本書籍が作成した小学校国語科教科書をとりあげます。
この中に取り上げられている平安文学は、以下のものがあります。
まずは、「日本書籍(その1)」として小学1年生から4年生までの教科書について掲載します。
【日本書籍】(127冊)
昭和31年度用
2ねんの2 浦島太郎の絵のお姫さまに平安朝らしさはない
昭和32年度用
4年の2 「本のいろいろ」の単元に「ひげのおじいさん」、「昔の本・今の本」、「印刷工場見学の記録」を収録
*「ひげのおじいさん」の中に次の文があります。
「三人は、そっと、つくえの上の本をのぞいてみた。すすけた色の日本紙をつづった本で、字は筆で書いたものであった。
「昔のほんなんだね。」
と、馬場君が小さな声で言った。谷村君と佐野君は、だまって、うなずいた。」
挿し絵の写真を見ると、江戸時代の版本の辞書のようです。
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「昔の本・今の本」には、次の文章が見られます。
「紙で本を作るようになってからは、持ち運びは便利になったが、一さつの本を見て、別の本に書き写さなければならないので、手かずが、かかるばかりでなく、写しちがいをすることも多かった。
それよりも、もっと、こまることがあった。それは、どんなに本をよみたいと思っても、容易に手にはいらないことである。なにぶんにも、一さつ一さつ、一字一字を、手で書き写さなければならないのだから、本が行きわたらないのも、あたりまえのことだ。」
話はこの後、木版・木活字・鉛活字のことになり、次の文で締めくくられます。
「今日では、国の文化の高さは、どれだけの紙を印刷物に使っているかということで、わかると言われている。」
この教科書では、手書きの写本というものに対するイメージを明確に語り伝えようとしています。ただし、最後のまとめの文章は、電子化が進む平成の時代など想像だにし得ない語り口となっています。
これに続く「印刷工場見学の記録」は、活版印刷の人手による製作過程を詳しく語るものです。
昭和33年度用
2ねんの2 浦島太郎の絵の姫に平安らしさはない
4年の1 「本のいろいろ」の「昔の本・今の本」は前記昭和32年版と同文
昭和36年度用
2ねんの1 「白ウサギ」の民話に神様たちが出てくる
昭和40年度用
1/1 浦島太郎(乙姫の絵だけ)
1/2 浦島太郎と一寸法師に絵はない
2/1 「白ウサギ」の民話に出てくる神様たちの絵が小さくなる
昭和43年度用
1.1 浦島太郎(乙姫の絵だけ)
2.1 「白ウサギ」の民話に出てくる神様たちの絵が小さくなる
昭和46年度用
1上 一寸法師(姫の絵あり)
3下 「かぐや姫を読んで」
4下 「鳥獣戯画」(相撲)を見て作文する
*別記に秋山虔
昭和49年度用
1上 一寸法師(姫の絵あり)
3下 「かぐや姫を読んで」
4下 「鳥獣戯画」(相撲)を見て作文する
昭和52年度用
1上 一寸法師(絵が変わり姫が2つになる)
わらしべ長者、牛車と姫
3下 「かぐや姫を読んで」
4上 「鳥獣戯画」(相撲)を見て作文する
*秋山虔編、他に稲賀敬二
昭和55年度用
1ねん下 「ひなまつり」で内裏様とお雛様の写真3種
昭和58年度用
1ねん下 「ひなまつり」で内裏様とお雛様の写真3種
昭和61年度用
1下 「ひなまつり」で内裏様とお雛様の写真が変わる
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