そんな慌ただしい中で、標記の研究会が開催されますのでご案内します。
科学研究費補助金基盤研究C
─源氏物語の新たな本文関係資料の整理とデータ化及び新提言に向けての共同研究─
第1回 源氏物語の本文資料に関する共同研究会
日時:2014年12月13日(土)13:00〜18:00
場所:於國學院大學120周年記念2号館2階 2202教室
【プログラム】
河内本の本文の特徴―「夕顔」巻を中心に―
豊島秀範(國學院大學)
阿仏尼本「帚木」巻本文の宗本的性格
上原作和(桃源文庫日本学研究所)
米国議会図書館本について―五辻諸仲筆本との関係―
菅原郁子(専修大学大学院生)
ハーバード大学本「須磨・蜻蛉」の字母に関する一考察
伊藤鉄也(国文学研究資料館)
源氏物語(三条西家諸本)の表記法について
上野英子(実践女子大学)
『紫明抄』伝本再考
田坂憲二(慶應義塾大学)
これは、國學院大學の豊島秀範先生が平成19年度より開始された、基盤研究(A)「源氏物語の研究支援体制の組織化と本文関係資料の再検討及び新提言のための共同研究」(課題番号:19202009)が平成22年度で4年間の活動をひとまず満了したことを受けて、その継続研究としてスタートされたものです。
地味な本文研究ではあっても、こうして着実に受け継がれているのは心強い限りです。
この分野は、池田亀鑑以来80年近くも停滞している分野です。
特に若手の方々に、その基礎研究の大切さを知っていただきたいと思っています。
活字で刊行された校訂本文で『源氏物語』を読むこととは異なる、一味違った『源氏物語』が見えてくると思います。
一人でも多くの方との出会いの場になればいいですね。
気軽にお越しください。
もし一人では来にくい場合は、あらかじめこのブログのコメント欄を利用して連絡をください。
いろいろとご説明しますので。
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