2014年06月08日

米国ハーバード大学蔵『源氏物語 蜻蛉』が出来ました

 昨年10月に、『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』(新典社、185頁)を刊行し、「米国ハーバード大学蔵『源氏物語』の写本」(2013年11月25日)と題して紹介しました。

 それに引き続き、昨日、『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「蜻蛉」』(新典社、210頁)が出来上がり、中古文学会の書店販売に間に合わせていただきました。


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 ハーバード大学美術館蔵の『源氏物語』は、「須磨」と「蜻蛉」の2冊だけです。鎌倉時代に書写された『源氏物語』の古写本で、海を渡ったものはこの影印本2冊で確認できることになりました。

 このハーバード大学本のツレと思われる「鈴虫」の写本(重要文化財)が、国内では国立歴史民俗博物館にあります。
 すでに、次のように複製本・釈文・影印本が刊行されています。

(1)『複刻日本古典文学館 第1期第3回配本 源氏物語 鈴虫・幻』(監修・編集 日本古典文学会、日本古典文学刊行会、1972年9月)


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(2)『複刻日本古典文学館 釈文 中山家本 源氏物語』(日本古典文学会編、日本古典文学刊行会、1972年9月)

(3)『貴重典籍叢書 国立歴史民俗博物館蔵 文学篇第17巻 物語 2 源氏物語古写本六帖(若紫・絵合・行幸・柏木・鈴虫・総角)』(国立歴史民俗博物館館蔵史料編集会編、臨川書店、2000年3月)

 可能であれば、この古写本もハーバード大学本と同じスタイルで刊行できれば、三兄弟が揃うことになります。
 そして、この3冊の索引(含む字母)を作成すると、『源氏物語』の本文研究に資するところ大と言えましょう。
 このことは、今後の課題とします。
posted by genjiito at 22:48| Comment(0) | ◎源氏物語
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