2014年05月18日

京洛逍遥(318)上御霊神社の御霊祭

 今日は、京都でも一番古い祭りとされる、上御霊神社の御霊祭(渡御之儀)の日でした。
 桓武天皇の時代に、御霊の祟りとされた疫病を鎮めるために行われたものだそうです。いわゆる、御霊信仰に発するお祭りです。また、この神社は「応仁の乱発祥の地」でもあります。


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 今年の葵祭には参加できませんでした。そこで、今回はミニチュア版ながら、上御霊神社の行列巡行のことを書いておきます。

 上御霊神社の境内には、屋台がひしめき合っていました。「御霊さんのさえずり市」というフリーマーケットが、毎月18日に開かれます。ただし、今日はご祭礼です。それにしても、境内がこんなに広かったのかと、あらためて見回してしまいました。もっとも、かつてはこの2倍の広さがあったということなので、いずこも世と共に縮小化の傾向にはあります。


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 ここは、かつての小山郷にあった上出雲寺御霊堂です。昨日、ワックジャパンでの勉強会に行く途中、寺町通りにある西国三十三所の第19番札所である革堂のすぐ北にある下御霊神社の前では、多くの屋台が出ていて賑やかでした。その下御霊神社は、かつては下出雲寺御霊堂と言っていたそうです。
 賀茂川沿いの洛中北東には、上と下にこうした御霊神社が鎮座しているのです。

 今私は旧下鴨郷に住んでいます。しかし、3年前までは、賀茂川を挟んだ対岸にある、この上御霊神社がある旧小山郷にいました。お世話になった氏神さまです。この祭礼に参加されている方々の衿や背中に、鮮やかに小山郷と染め抜かれています。一番の見物とされる神輿を取り巻く若い衆は、この半被を誇らしく着ておられます。


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 小山郷、今出川口、末廣と3つの神輿担ぎの組があるそうです。上の写真は、そのうちの小山郷のみなさんです。

 ここの御祭礼を私は初めて見ます。この際と思い、我流ながら早回りに挑んでみました。自分に1時間という制限を課しました。

 なお、このお祭りの全貌は、「京都観光チャンネル 京の祭 御霊祭」が詳細でわかりやすいので、ぜひご参照ください。私は、こうしたことを何も知らず、予習なしに自分でストーリーを作って動いてみたのです。出会った方に聞きながら移動しました。知らないことの自由さと楽しさを満喫しました。

 神幸列は午後0時半に上御霊神社を出発し、太鼓・狩衣姿の楽人・若武者・稚児・牛車・神輿などが御所に向かって進みます。
 昨年は、約140年ぶりに神幸列全体が京都御苑内を巡行したそうです。今年はどうだったのか、1時間で見終わることにチャレンジしたので、詳細はわかりません。ただし、交通整理のお巡りさんの話では、毎年コースが違うので大変ですわ、と仰っていました。今はこのお祭りの変革の時期なのかもしれません。

 さて私は、御霊神社を行列が出発した直後の、午後1時半過ぎに行きました。ちょうど、末廣の御神輿が出て来た所でした。御神輿の形でもわかります。唐破風で屋根は神明作りだそうです。


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 すぐ後を追うようにして、神馬が列の最後尾を歩んで来ました。。


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 出町の桝形商店街周辺もすごい人出でした。ちょうど今出川の神輿が河原町通り交差点の中央で、盛大に掛け声をかけて振り上げているところです。


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 休息場所では、お手伝いのみなさんが俵型のコロッケを配っておられます。栄養補給にコロッケというのは、何か謂われでもあるのでしょうか。また、それが俵型というのは、これがクリームコロッケなのか、それとも男たちが道端で摘まんで食べやすいような工夫があるためでしょうか。


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 今出川交差点を西に入ってから寺町通りを少し下ると、若武者姿の子どもたちが御霊太鼓を叩いて盛り上げていました。この行列は長い休憩時間をとっているようなのに、この太鼓の子どもたちはずっと叩いていました。暑い中、その元気さに感心しました。


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 さらに寺町通りを下り、廬山寺と梨木神社の前で賑やかな行列と出くわしました。久しぶりに獅子舞を見ました。その後から龍鉾が来ます。
 ちょうど廬山寺の前というのがいいタイミングでした。


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 さらに、蓬莱御鉾が続きます。


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 若いアルバイトの方は横に目をやりながら、「廬山寺って聞いたことあるな……」と言う会話をしておられました。紫式部とか『源氏物語』には結び付かないようです。当然、今歩いている道に、かつては中川という川が流れていて、ここが『源氏物語』で空蝉が光源氏と会った舞台だとは気付かないままです。後日、そんなことを知る機会があればいいですね。

 もう少し下ると、京都御苑の木陰で、稚児行列のみなさんが時間待ちをしておられました。すでにお疲れです。多くの方が携帯電話を触っておられたのが印象的でした。


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 このコースで、1時間かかりませんでした。しかも、廬山寺前の通りは、見物の方は皆無です。じっくりと装束を拝見することができました。
 この廬山寺前に午後2時半頃に来ると、この行列を堪能できることがわかりました。
posted by genjiito at 22:33| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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