2014年04月29日

電子化された『群書類従』に関する情報

 『群書類従』に関する情報を収集しています。
 電子化されたものとしては、本年夏(2014年夏)にネットワーク版が配信されることで、一通り出揃うことになります。ただし、これもPDFによる画像版で提供されるため、検索はできても利用者側の使い勝手はよくない環境は続きます。

 ともかく、この時点で、『群書類従』の本文を確認する用途に関する情報のすべてを整理しておきます。

 現在、『群書類従』を利用する環境としては、印刷物としての書籍版と、CD−ROMやインターネットで確認できる電子版の2種類があります。

 書籍版の『群書類従 正・続・続々』は、街の古書店やネットの古本屋で見かけます。オークションにも出ているかもしれません。
 それ以外で新本(オンデマンド版)を購入する場合は、八木書店が窓口となります。

 これまで『群書類従 正・続・続々』は、大正11年に創業した続群書類従完成会(国書刊行会:明治38年創立の後身)が出版・販売をしていました。しかし、同会は2006年9月に閉会し、その後は八木書店が2007年6月より出版事業を継承しています。販売形式はオンデマンド出版です。

【その1】
翻刻資料 群書類従
群書類従(全30冊)〔オンデマンド版〕
初版発行:2013年4月25日
定価(本体314,000円+税)
A5判 カバー装
ISBN978-4-8406-3585-1 C3321

【その2】
翻刻資料 続群書類従
続群書類従(全86冊)〔オンデマンド版〕
初版発行:2013年4月25日
定価(本体688,000円+税)
A5判 カバー装
ISBN978-4-8406-3586-8 C3321

日本古典文化の集大成!
最新の改訂版を底本に、オンデマンド版で提供!
群書類従・続群書類従は旧版よりも版面を拡大し、読みやすくなりました
分売可

【その3】
翻刻資料 群書類従
群書類従・続群書類従・続々群書類従(全133冊)〔オンデマンド版〕
初版発行:2013年4月25日
定価(本体1,187,000円+税)
A5判 カバー装
ISBN978-4-8406-3588-2 C3321

日本古典文化の集大成!
古代から近世末期まで、法律・政治・経済・教育・道徳・宗教・社会・史学・文学・美術・音楽・言語・風俗・遊芸その他各分野にわたる全三七五〇書目を分類収録した一大叢書
最新の改訂版を底本に、オンデマンド版で提供!
復刊の待たれていた基本資料がすべて入手可能に!
群書類従・続群書類従は旧版よりも版面を拡大し、読みやすくなりました
分売可
○法律・政治・経済・教育・道徳・宗教・社会・史学・文学・美術・音楽・言語・風俗・遊芸その他各分野にわたる約3750点の書物を分類収録した、日本古典文化の集大成である一大叢書。
○続群書類従完成会本の最新の改訂版を底本に、群書類従・続群書類従・続々群書類従の合計133 冊をオンデマンド版にて提供。
○76 冊が品切(残部僅少26 冊)など、入手困難で復刊の待たれていた基本資料がすべて入手可能に。
○群書類従(30冊)・続群書類従(86冊)は、B6 判からA5 判に拡大、読みやすくなりました。
○装幀も従来の上製・函入から、使いやすい並製・カバー装に。「八木書店ホームページより」


 書籍版以外に『群書類従』は、CD−ROM版やUSB版、さらにはインターネットで確認できるPDF版(2014年夏より)として電子化されています。

【その4】大空社・CD−ROM版『群書類従』
 底本=続群書類従完成会『群書類従』全30巻・訂正三版
 出版年 1997年
 注記 CD−ROM3枚/Windows 対応のみ
 ISBN 4-7568-0178-1
 定価 本体 50,000円+税
 ●文献名・輯・巻・頁数等による検索。
 ●付箋・メモ機能および付箋検索機能。
 ●画面拡大・縮小機能。
 ●「文献一覧」「文献年表」(テキストデータ)も付録。

【その5】大空社・CD−ROM版『続々群書類従』
 底本=国書刊行会版『続々群書類従』全16巻
 出版年 2004年
 注記 CD−ROM2枚/Windows 対応のみ
 ISBN 4-283-60001-6
 定価 本体 32,000円+税
 『群書類従』『続群書類従』に漏れた資料、10部・約300点収録。

【その6】大空社・デジタル資料叢書[USB版]『群書類従』
 ISBN 978-4-283-01239-4
 定価 本体 50,000 円+税
 2013年3月刊行
 【仕様】 USB 1本 ・対応OSは Windows(他のOS利用不可)
 WindowsXP(SP2 以上)〈32bit〉,Windows Vista〈32bit〉,Windows 7〈32/64bit〉
 収録内容・形式・機能 *以下をPDF形式で収録。
 (1)塙保己一編纂『群書類従』【底本:続群書類従完成会版、全30巻・訂正三版。1~29 輯および別巻(総目録・年表ほか)を各輯1ファイルとした。原本1頁を1コマとするモノクロ画像】
 (2)「文献一覧(目次)」【(1)に収録する文献の書名・輯・頁の一覧(収録順)。テキスト検索可。各文献にジャンプ】
 (3)「文献年表」【底本別巻所収「正続群書類従文献年表」に準拠し編集。テキスト検索可】
 ※本製品は『CD-ROM 版 群書類従』全3枚(大空社)をPDF形式で閲覧できるようにしたものです。
 ※3枚が1本に メディア差し替えが不要。研究が大幅にスピードアップ!
「[USB版]『群書類従』パンフレットより」

【その7】八木書店オンデマンド版『群書類従』パンフレットより

【予告】Web 版 群書類従シリーズ〔2014年夏公開予定〕
 『群書類従』『続群書類従』『続々群書類従』を電子化!
 全文横断検索(フルテキスト検索)が可能に!

 2014年夏配信を目指し、『群書類従』『続群書類従』『続々群書類従』
 合計133冊を電子化し、Web配信にて販売をいたします(予価100万円)。
 書籍紙面をPDF画像で忠実に再現し、新字による全文横断検索(フルテキスト検索)を可能にいたします。全3750書目という一大叢書を全文横断検索することで、よりいっそうの活用が期待されます。
 鋭意製作進行中です。ご期待ください!

 
 
 以上、『群書類従』は、従来の書籍版と新しいオンデマンド出版、そしてPDF版があります。電子化されたといっても、いずれもPDFレベルのものです。検索はできます。しかし、テキストデータや画像データを利用者側で自由に使い熟すレベルには至っていません。

 米国バージニア大学の〈日本語テキスト・イニシアティヴ〉から公開されている『群書類従』は、文学関係のほんの一部(『伊勢物語』など7作品)を私が試験的に作成したものです。

 『竹とりの翁物語』の場合は、次のような表示で確認できます。

140429_taketori




 こうしたテキストベースでの公開の必要性は、今後とも議論が必要かと思います。
 PDFで十分だとしておくと、いつか読めなくなったり、検索できなくなることも予想されます。テキストの抜き出しにあたって、文字化けがつきものであることも、今後の障碍となることでしょう。私は、テキストにしてデータベース化すべきだと思っています。
 『群書類従』の本文の質について検討すると、時間ばかりが経ちます。とにかく、今ある最良の状態のテキストを、忠実にデータベース化することが、喫緊の課題だと認識しています。
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ■古典文学
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