2014年04月17日

夢語り「今回の科研で取り組みたいこと」

 昨日、科研の報告書として発行した『日本古典文学翻訳事典1』のPDF版を、ホームページ「海外源氏情報」から公開しました。
 幸い、多くの方々に興味を持っていただけたようで、予想外のアクセスやダウンロードが続いています。公開してよかった、との思いを強くしています。
 こうした内容の事典がこれまでになかったので、草分けとしての第一歩となったようです。

 無謀にも、上代から近世までという守備範囲が広いこともあり、まだまだ不完全な翻訳事典です。しかし、折々に事典の項目を参照していただき、不備や追補すべき情報収集の誘い水になれば、と思っての発刊でした。ご自由にご覧いただき、お知り合いの方にも紹介していただければ幸いです。それが、掲載した情報の更新や増補につながれば、願ってもないことなのですから。

 予想していたと言うべきでしょうか、今後の科研での活動予定に関する問い合わせがありました。
 本来なら、科研のホームページで公表すべきことです。しかし、その前にこの場でブレーンストーミングをし、みなさんと意見交換をして取り組む課題を絞るのもいいかと思います。
 これを機会に、現時点で何とかしたいと思っていること等々、私見を思いつくままに記し残しておきます。
 いつもの夢語りだということで、以下は読み捨てていただければ幸いです。

 このブログは、何の制約もなく、私が勝手に個人の日録として記す場所です。ご意見やご要望があれば、コメント欄を使ってお知らせいただけると、そこからまた具体策を練る足がかりができます。

 さて、今回の翻訳事典は、次のシリーズ化を私が勝手に想定しての、初巻となるものでした。


(1)『日本古典文学翻訳事典〈1・英語改訂編〉』平成26年3月刊
  ※上代から近世までの英語訳された作品で『源氏物語』以外を扱う

(2)『日本古典文学翻訳事典〈2・諸外国語編〉』平成27年3月刊
  ※諸外国語とは、英語以外のイタリア語・フランス語・ドイツ語等

(3)『日本古典文学翻訳事典〈3・関連資料編〉』平成28年3月刊
  ※関連資料とは、翻訳史年表・ウェブサイト情報・翻訳論文情報等

(4)『英語表記のための日本文学研究語彙事典』平成29年3月刊
  ※日本文学を英語で表記表現する際に参照できる古典文学用語用例集

(5)『海外における日本文学研究論文3』平成29年3月刊
  ※既刊の『海外における日本文学研究論文1+2』の続編となるもの

(6)『海外における日本文学研究者事典』平成29年3月刊
  ※海外で日本文学に興味と関心を持つ研究者や翻訳家等の情報資料集


 ここには『源氏物語』の翻訳情報がありません。
 『源氏物語』については、2008年に笠間書院より刊行していただくはずでした。そのために、一応の原稿はお渡しし、再校までは終えています。
 しかし、その後も次々と翻訳が出現し、今も増え続けているために、私が再校まで目を通して、その後は止まったままになっている企画です。本当に申し訳ないことです。

 これについては、平成29年3月に本科研が終了した早い段階で、一書として刊行する準備を進めています。残された3年間では、とてもまとめきれないほどに、『源氏物語』の翻訳書は大量にあり、今も世界各国で刊行されているのです。本年2月にも、32言語目となるベトナム語訳があることがわかり、早速現地に飛んで調査をしてきました。
 『源氏物語』の翻訳本の9割9分以上は、すでに収集し終えています。後は、今後刊行が予定されていることがわかっているいくつかの『源氏物語』の翻訳本について、随時入手して事典の項目としてまとめていくことになります。
 すでに原稿を頂戴している先生方、および根気強く出版を待っていただいている笠間書院には、本当に申し訳ありませんが、もうしばらくお待ち下さい。と言うよりも、いつも我がままを言って恐縮ですが、あと3年ほどお待ちください。

 上記6点は、翻訳研究を中心とした[資料編]というべきものです。
 これ以外に、[研究編]として、以下の研究誌を発行する予定です。


『海外における平安文学研究ジャーナル 第1集』平成27年3月刊
『海外における平安文学研究ジャーナル 第2集』平成28年3月刊
『海外における平安文学研究ジャーナル 第3集』平成29年3月刊


 これは、海外での研究や翻訳に関する考察等を、〈論文〉〈研究ノート〉〈コラム〉〈資料〉の4項目に分けて1冊に収録するものです。
 執筆者は、海外の方および留学生のみなさんを想定しています。
 試しに、私が原稿を依頼できる方々をリストアップしたところ、94名もいらっしゃいます。
 海外がらみの論考や報告は、雑誌の特集などが組まれない限り、あまり目にする機会がありません。そこで、そうした関係の研究に資する原稿を、ここで集めたいと考えています。
 来月から原稿のお願いをする準備を進めています。
 みなさんのご協力を、よろしくお願いいたします。

 以上、あくまでも今自分が描きうる夢を書き綴ってみました。
 しかし、これらは夢とばかりは言い切れず、これらが結実する可能性は大きいと思っています。
 とにかく、多くの方々のご協力をお願いするしだいです。
posted by genjiito at 23:53| Comment(0) | ■古典文学
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