2014年02月18日

米国議会図書館本「桐壺・須磨・柏木」の画像と翻字が公開される

 『源氏物語』の写本に関する情報公開のお知らせです。

 米国議会図書館アジア部日本課所蔵の『源氏物語』を、国立国語研究所の高田智和先生が精力的に原本画像と翻字を組み合わせて公開なさっています。

 この度、「須磨」と「柏木」を追加しての試験公開となりました。

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「『源氏物語』画像(桐壺・須磨・柏木)」

 この公開画像では、「重ね」モードと「並べ」モードがあります。
 「重ね」モードでは、原本画像と翻字本文を重ねて表示させることができます。
 「並べ」モードでは、原本画像と翻字本文を左右に対照表示させることができます。

 この写本及び全巻の翻字本文については、以下をご覧ください。

「米国議会図書館蔵『源氏物語』翻字本文」

 原本は遠いアメリカにあっても、手間暇かけてでも画像データベースを作成すれば、こうしていつでも原本を確認できるのです。コンピュータ技術の進歩はもちろんのこと、こうしたことに時間と労力をかける意義を、この成果を見ると実感します。

 いまや、原本はどこにあってもいいのです。議会図書館本『源氏物語』(全54巻)はワシントンに、「米国ハーバード大学蔵『源氏物語』の写本」はハーバードにあります。
 遠く離れた異国の地に、『源氏物語』が所蔵されています。しかし、精緻な調査をして、インターネットや印刷物として公開することにより、誰でも、いつでも原本が確認できることは、すばらしいことです。
 日本にあっても、所蔵者が公開しなければ、その本を確認することができないのです。その意味からも、公開できるスキルを持っている組織が、積極的に情報やデータを公開することは大事なことだと思います。

 なお、本ブログでこれまでに取り上げた、2回にわたる米国議会図書館での調査話や、議会図書館本『源氏物語』の情報公開については、以下の記事で取り上げています。おついでの折にでも、ご笑覧いただければ幸いです。
 
 
(1)「議会図書館での調査開始」(2010/1/27)

(2)「米国議会図書館での調査」(2010/1/29)

(3)「ワシントンを発つ前に」(2011/1/27)

(4)「米国議会図書館蔵『源氏物語』の全文翻字が公開されました」(2012/12/27)

(5)「国語研から源氏写本画像の試験公開が始まりました」(2013/4/3)
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎源氏物語
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