2013年12月16日

京都で『十帖源氏』を読む「須磨_その9」

 先週土曜日の京洛は爽やかな天気でした。
 出町橋の袂から葵公園越しに大文字の送り火で知られる如意ヶ岳とを臨んだ様子です。

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 さて、『十帖源氏』の「須磨」巻に関する輪読会の報告です。
 海外の方々に、現地の言語で翻訳していただくための日本語訳を、可能な限り優しい日本語で作り続けています。

 問題となったことは、以下の3点です。

(1)「御息所は私の従兄弟です。」という訳では、「従兄弟」の漢字標記が紛らわしいとして、いろいろな意見が出ました。御息所が女性なので、特に誤解を招くからです。
 そのため、原文にあるままの「いとこ」と平仮名で表記することになりました。

(2)「女は心たかくつかふべき物也」を、「女は志を高く持つべきものです。」と訳すことについて。
 「心たかく」「つかふ」の訳に拘り、ここは「女は理想を高く抱くべきです。」となりました。

(3)「あまともあさりしてかいつ物もて参る」についても、いろいろな意見が出ました。
 提示された訳は「漁師たちが漁をして貝などを持ってきます。」でした。
 「あま」を「漁師」とすることについて、貝などを捕るのは女性ではないかという意見がだされました。今年話題となった「あまちゃん」を想起してのことです。
 このことから、海外のいろいろな訳を参照しました。ほとんどがこの「あま」を男性として翻訳されていました。今、その実態がわからないので、ここは「海人」とし、「海女」にしないことになりました。
 
 次回は、新年正月18日(土)午後3時からです。
 京都新聞の「まちかど欄」に、お誘いの記事が掲載されるはずです。
 京都御所南にあるワックジャパンで開催しています。
 お気軽に足を運んでみてください。
posted by genjiito at 23:21| Comment(0) | ◎源氏物語
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