2013年11月19日

アルバイト募集(第1次・翻訳本『源氏物語』の日本語訳)


 先月末に、日本学術振興会の科学研究補助金・基盤研究(A)で、追加交付分が発表されました。
 私が代表者となって申請していた課題「海外における源氏物語を中心とした平安文学及び各国語翻訳に関する総合的調査研究」が、幸運にも採択されました。研究計画は4年間です。

 このところ、この新しい仕事を起ち上げ、遂行することに奔走しています。

 現在、自宅で翻訳をしていただくアルバイターを募っています。
 以下の言語について、当該言語に翻訳された『源氏物語』を、日本語に訳し戻してもらう仕事をお願いしたいのです。

 まずは「桐壺」巻だけなので、1件5万円くらいになるかと思います。
 どのように『源氏物語』が海外に翻訳されているか、ということを調査研究する上で、基礎資料となるものです。
 名訳は求めません。現地にお住まいの方の感覚で、普通に逐語訳していただければ大丈夫です。
 下記の〈主旨〉と〈注意事項〉を参考にしてください。

 条件は、1ヶ月ほどで完成していただくことと、完成した日本語訳を公開するときに、訳者のお名前を公表させていただくことです。

 もし、これらの言語に精通しておられる方をご存じでしたら、紹介していただけませんか。
 もちろん、翻訳なさる方ご自身で連絡をいただいても結構です。

 このブログのコメント欄を通して、簡単な自己紹介と共に連絡をいただければ、私からあらためて具体的に説明するなり、直接お目にかかってご説明いたします。

 3月までに10言語をメドとして成果を出すために、ご協力いただける適任者を急遽募集するしだいです。

 人選は、各言語につき2名を、私が適任と思う方にお願いするつもりです。
 原則として各言語共に、ネイティブの方1名と日本語を母語とする方1名で取り組んでいただくことを考えています。
 1言語につき数種類の翻訳がなされている場合があります。それについては、それぞれに2名の方にお願いすることとなります。

 やってみよう、と思われる方からの連絡を、心待ちにしています。
 時間も限られていますので、原則として先着順でお願いするつもりです。



《『源氏物語』が翻訳された31種類の言語》の内、アルバイト翻訳を求めている言語
アラビア語・オランダ語・クロアチア語・スウェーデン語・スロベニア語・セルビア語・チェコ語・ドイツ語・トルコ語・ハンガリー語・フィンランド語・ポルトガル語(求ネイティブ)・リトアニア語・ロシア語(求ネイティブ)・アッサム語(インド)・ウルドゥー語(インド)・オリヤー語(インド)・タミール語(インド)・テルグ語(インド)・パンジャビ語(インド)・マラヤラム語(インド)
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〈翻訳研究の主旨〉
『源氏物語』は、世界各国31種類の言語で翻訳されている。
 まず、それらを日本語に訳し戻し、日本語のレベルで比較検討できるように一元化する。
 その日本語訳から、各国においてどのような表現で『源氏物語』と日本文化が受容されているのかを調査研究するのが、今回の科研申請課題の主要な目的の1つである。
 日本文学と日本文化が、海外に変容して伝えられていく諸相と実態を、共同研究を通して確認し考察することになる。
 訳し戻された日本語訳は、そうした考察のための基礎資料となり、共同研究の共有資源となる。
 本年は、首巻「桐壺」のみを対象とする。2年目以降に、第5巻「若紫」を扱う。
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〈訳し戻しにあたっての注意事項〉
(1)日本文学を通して日本文化が海外にどう伝わっているか、ということをテーマとする研究に資する基礎資料を作成する。
(2)外国語となった翻訳文が、現地の人々にどのように理解される表現となっているか、ということを知るための基礎資料となることを常に心がけて日本語に訳し戻す。
(3)『源氏物語』に関する下調べは不要。日本古典文学に関する先入観なしで、諸外国の実情や、当該言語圏の文化事情を踏まえた逐語訳を心がける。
(4)当該言語の翻訳者が、当該言語圏の人にどう伝えようと苦心しているかがわかるような日本語訳を希望する。
 例えば、スペイン語の「reino」の場合は、スペイン語圏の人が「天皇」という概念を持っていないと思われるので、それなら向こうの人が理解できる「王国」の方が、今回の場合は適切な訳になる。
 日本人向けの流暢な日本語訳ではなくて、現地の人にどう伝わっているのかを知るための、受容資料としての日本語訳が、ここでは必要とされるものである。
(5)文学的に練られた、芸術的な日本語訳を期待しての翻訳依頼ではない。
(6)和歌の訳は、表記形式よりも意味を優先した逐語訳にすること。
(7)翻訳していただく資料は、PDFで提供する。
(8)訳し戻した現代日本語訳は、プレーンテキストで納品。
posted by genjiito at 00:44| Comment(0) | ◎源氏物語
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