2013年09月24日

吉行淳之介濫読(13)「白い神経毬」「人形を焼く」

■「白い神経毬」
 病院に入院して4日目に抜け出した学生の小針。病室に戻ると、恋人によく似た看護人の女を見掛けます。それから気になり出すのです。
 手術後、屋上での戯れにひたる間もなく、彼女が看病する男が亡くなります。
 やがて、小針に新しい仕事として、アスリートへのインタビューがきます。
 短いながらもよくまとまっています。【3】

※今回読んだ中公文庫には、34年前に読んだ時のメモが記されていました。再読してみて、チェックした意図も意味も思い出せません。
 
※追記:白い神経毬」の原題は「人ちがい」(『別冊小説新潮』13巻2号、昭和34年1月)、とのご教示をいただきました。(2013年9月28日補記)
 
 
 
■「人形を焼く」
 裸のマネキン人形のそばにいる男の様子が、おもしろく描かれています。
 修理できなくなったマネキンを集めて、海岸で焼いて供養することになります。
 その人形が燃えるのを見て、男の愛人が逆上するのです。
 不思議な味がする作品です。
 マネキン人形が、うまく活かされています。
 友人への疑念が、しだいに炙り出されていくのも、さりげなく語られています。
 佳品だと言えます。【4】

※今回読んだ中公文庫には、34年前に読んだ時のメモが記されていました。再読してみて、チェックした意図も意味も思い出せません。
 
初出誌:『美術手帖』(昭和33年4月)
posted by genjiito at 23:58| Comment(0) | □吉行濫読
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