中国山地は雲に覆われています。

宿舎だった「ふるさと日南邑ファーム・イン」の玄関横には、池田亀鑑の『花を折る』から「私のふるさと」という文章が掲げられていました。

第二回池田亀鑑賞授賞式の会場である日南町総合文化センター・多目的ホールは、準備万端整っています。

会場の後には、池田亀鑑関連の著書と、ガラスの展示ケース2台には、池田家のアルバム、池田亀鑑自筆原稿、広島大学蔵池田亀鑑付箋書き入れ『古今著聞集』を展示しました。これは、本日の講演と関連する資料でもあります。



今回の受賞作である『林逸抄』も飾ってあります。

第一部の「第二回池田亀鑑賞授賞式」の始まりです。
司会は、浅田幸栄(日南町図書館司書)さんがなさいました。
まず、開会挨拶は加藤和輝(池田亀鑑文学碑を守る会)会長です。

この池田亀鑑賞の授賞式を開催できることは、この日南町の誇りであることを述べられました。
続いて、今回の受賞者である岡嶌偉久子さんへ、賞状と賞金の贈呈です。


続いて、副賞が朝日新聞の米子支局長である佐々木宏氏より贈呈されました。


池田亀鑑賞会長挨拶として、伊井春樹先生が「池田亀鑑賞の意義」について話されました。

それを受けて、池田亀鑑賞選考委員長である私が「選考理由」について報告しました。

来賓挨拶は、増原聡日南町長です。
過日の「なんでも鑑定団」で『源氏物語』の写本の鑑定で、池田亀鑑のことが出てきたので嬉しかったことなどを話されました。

来賓紹介は、日南町議会の村上正広議長と、日南町の内田格教育長でした。
いよいよ、第二回池田亀鑑賞受賞記念講演として、岡嶌偉久子さんの「林逸抄─室町末期、俗語で書かれた源氏物語注釈書─」が始まりました。


丁寧にスライドを使って、わかりやすく『林逸抄』とその著者である林宗二について話されました。
第二部は、「もっと知りたい池田亀鑑と源氏物語」として、池田亀鑑賞の選考委員がお話をしました。
(1)池田研二「『源氏物語大成』完結まで」は、年譜と写真をもとにして、池田亀鑑の生涯と生活を語られました。

(2)伊藤鉄也「昭和7年に東大で開催された源氏物語展」は、展覧会の写真が見つかったことと、その時の展示図録が検閲に引っ掛かっていた話です。

(3)妹尾好信「池田亀鑑の付箋書き入れ『古今著聞集』」は、その本に貼られている付箋は昭和5年前後のものではないか、ということでした。

(4)原 豊二「伯耆地方の源氏物語」は、鳥取各地の文献調査をもとにして、この伯耆地方にはまだ『源氏物語』の資料があるのではないか、ということでした。

(5)小川陽子「池田亀鑑の卒業論文と『宮廷女流日記文学』」は、池田亀鑑が示した女性へのまなざしを具体的に語るものでした。

質疑応答は、岡嶌偉久子さんに対してありました。なかなかいい質問で、岡嶌さんも懇切丁寧に答えておられました。

閉会の挨拶は、石見町づくり協議会会長の田辺正幸さんで、今後とも池田亀鑑文学碑を守る会をバックアップするとの心強い話で締めくくられました。

長時間にわたり、総勢80人もの方々が熱心に参加され、盛会のうちに終えることとなりました。
その後は、関係者のみなさんと懇親会となり、遅くまで盛り上がりました。
また来年、第3回の池田亀鑑賞授賞式でお目にかかることを約束して散会となりました。
仕掛け人の立場としては、みなさんに喜んでもらえる式典と講演会だったことに安堵しています。
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