2013年06月17日

京洛逍遥(280)大徳寺高桐院の苔

 昨日、ぶらぶらと大徳寺に行きました。
 好天の中、暑かったこともあり、利休が秀吉から切腹を賜った原因にもなった三門前にある無料休憩所で、ありがたくお茶をいただきました。
 こうした場所があるのは、ふらりと来た者にとって、特に暑い盛りには助かります。
 
 
 
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 大徳寺の塔頭の中でも、私は西端の今宮神社と紫野高校に近いところにある高桐院が好きです。ここは、細川幽斎の子忠興(三斎公)とその妻ガラシャ(明智玉、光秀の娘)の埋葬地でもあります。忠興は利休七哲の1人としても有名です。

 高桐院の表門に続く、左に直角に曲がる入口の敷石道は、石畳と苔の美しいところです。しかし、陽当たりのいいこともあり、連日の晴天で苔が変色していたのです。
 
 
 

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 表門を潜って、今度は右に直角に曲がる敷石畳の道の左右は、陽当たりが悪いことが幸いしてか、苔は青さを保っていました。

 冬の高桐院のことは、「京洛逍遥(206)冬支度の大徳寺境内」(2011年12月17日)に書きました。そこで紹介した時と同じアングルで、初夏の高桐院の写真を撮りました。
 
 
 
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 正面の唐門は、横から撮影してみました。みごとな青紅葉です。
 
 
 
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 唐門前の敷石道の脇には、筍が至るところで顔を覗かせています。
  かわいいものです。
 
 
 
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 境内の苔も、水不足で赤茶色に変わっていました。庭園も地割れや苔が捲れ上がっていました。
 
 
 
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 忠興とガラシャの墓石の横で掃除をしておられた庭師の方に、この苔の状態を聞いてみました。我が家の小さな庭でも、苔を育てているところです。その色が変わっているので、気になって手入れ方法を尋ねたのです。無残な色になっているが、一日水を吸うとまた元の色に蘇るのだそうです。安心しました。ただし、猫の糞や尿にやられているので、これには手を焼いているとのことでした。
 苔の手入れも大変なようです。

 日本の文化は、湿気と無縁ではありません。苔は、まさにそうです。苔のふわふわとした感触や、色の妙味には格別のものがあります。

 今年の夏は、また厳しい日々なのでしょうか。我が家の苔は、まだ植えたばかりで育てだしたところです。気長に、丁寧に見守っていきたいと思います。
posted by genjiito at 22:12| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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