2013年02月03日

京洛逍遥(254)メリッサ先生と丸太町のマダム紅蘭へ

 ハーバード大学のメリッサ・マコーミック先生が京都にお出でになりました。昨日京都にお着きになり、今日はもう東京にお帰りになるという、慌ただしいことです。そのような中、昼食をご一緒しながら楽しい話をすることができました。

 メリッサ先生は、先月中旬から6月までの半年間、東京大学の東洋文化研究所に客員教授として来日中です。ご専門の日本の美術と文学に関して、さらに刺激的な研究を展開なさることでしょう。

 今日は、京都御所の南東角にあるマダム紅蘭で、ミニ会席をいただきながらの会食です。
 ここは、家族で何度か行っている店です。京町家で中華料理を食べるのも、なかなかいいものです。
 サッパリした味で、脂っこくなく、見た目もすっきりしていて、品数もあるのです。もちろん、繊細なうまみが身上のお店です。
 
130202_madam

 11時半の開店に合わせて待ち合わせをし、2時間弱もの長い間お話をしました。

 立命館大学の大学院生で昨夏ケンブリッジに1ヶ月間留学していた川内有子さんにも同席してもらいました。彼女は『蜻蛉日記』を研究していますが、海外の日本文学研究にも問題意識があるのです。特定非営利活動法人〈源氏物語電子資料館〉の設立にあたっても、関西在住のメンバーとして支援してもらっています。今日の話には、その活動にも及ぶことが多々あったので、彼女にとってもいい勉強の場になったようです。

 今日のことを忘れないようにするため、一緒にお話ししたことは、陪席の川内さんが後で文章にまとめてくれることになりました。そのこともあり、私はメリッサ先生との話に集中できて、有意義な一時を共にできました。

 現在、ハーバード大学所蔵の鎌倉時代の古写本『源氏物語』の写真版を出版するため、その作業を続けています。ようやくメドがついたので、その本の解説をメリッサ先生にお願いしています。今日の話では、英語で書くので英訳してほしい、とのことでした。そして、川内さんがそれを引き受けてくれました。

 京町家の急な階段を降りてお店を出てから、私の予定では寺町通りの一保堂で日本茶をと思っていました。しかし、メリッサ先生は紫式部に縁のある廬山寺にはまだ行ったことがない、とのことだったので、お茶はまたということにして、廬山寺にご案内することにしました。

 私は自転車で行っていたので、それを押しながら、3人でブラブラと京都御苑のすぐ横を南北に走る寺町通りを上りました。
 少し歩くと、同志社大学の新島会館があります。NHKの大河ドラマ『八重の桜』をメリッサ先生も楽しみにして見ておられるということで、楽しく話が弾む散歩となりました。

 京都府立鴨沂高校のすぐ北側にある、藤原道長の法成寺跡には、源氏千年紀に説明板が設置されました。しかし、道からは見えにくいので、誰も気づきません。まずは、そこで記念撮影をしました。

 次に、廬山寺の向かいにある梨木神社で、これまた源氏千年紀に設置された説明板を見ていただきました。ここは、『源氏物語』の空蝉や花散里に関係する中川の宿の地です。また、『蜻蛉日記』の作者とも関係があります。大変興味をもっていただけました。

 そして、明日の節分会の準備に追われている廬山寺の前でたくさん写真をとりました。紫式部が『源氏物語』を執筆をした家の跡ということで、角田文衛先生が考証なさってからは、紫式部の邸宅跡として一般にもよく知られるようになりました。

130202_Melissa.jpg

 境内には、ここにも源氏千年紀に設置された説明板があります。また、その横には、百人一首でも有名な紫式部と大弐三位の歌を刻んだ石碑も、じっくりとご覧になっていました。

 ただし、明日の節分会の準備のため、寺内は拝観はできませんでした。
 中の源氏庭はまたの機会に、ということで門前でお別れしました。私は岡崎の府立図書館で少し仕事があったので、後は川内さんに任せることにしました。

 先生にとって貴重な1日でもあり、もっとご案内したかったのですが、それはまた春先にでもゆっくりと、と思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 00:05| Comment(0) | ◎京洛逍遥
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]