2013年01月18日

『十帖源氏』を読む会の後は質素な新年会

 今日は、新しい参加者がありました。
 読む仲間が一人でも増えることは、とにかく大歓迎です。いろいろな視点や立場の仲間と意見交換をする中で、より外国語に翻訳しやすい日本語訳の完成をめざしたいものです。

 今日はいつもの新宿アルタの横のレンタルスペースが確保できなかったので、新宿三丁目の喫茶室ルノアールのレンタルスペースを借りました。小さな会議室に7人が集まり、いつもの調子で自由に思い思いの意見を言い合う中で、現代語訳の確認と修正をしました。

 今日から、第6巻「末摘花」の2回目の点検が始まりました。

 まず、主な登場人物を、公開データの冒頭に付けることになっていたので、その確認からです。今後とも、各巻毎に5人から10人ほどの登場人物に、簡単な紹介文を付けて明示することになりました。7人程度を一応のメドとします。

 また、これまでは、版本の『十帖源氏』をデータとしておこすにあたり、「翻刻本文」としていました。しかし、厳密には「翻刻」とするのはおかしいので、「翻字本文」とすることも決めました。

 巻初の割り注に「以詞名也。」とあるところは、「桐壺」巻で決めたようにその訳は、「物語の本文から巻の名前をつけました。」となります。

 本文の訳では、末摘花が

心ぐるしげに物し給ふを、うしろめたきさまにや

とあるところが、まず問題になりました。

 担当者の訳は、

ふさぎこんでいる様子だったので、あなたと引き合わせるのに気が引けたものですから

となっていました。しかし、「ふさぎこむ」とか「気が引ける」という表現では、海外の方々には訳しにくいだろうということで、次のような訳になりました。

憂鬱そうだったので、あなたと引き合わせるのをためらいまして、


 また、光源氏の歌「いくそたび 君がじゝまに まけぬらん」では、元の版本に「じゝま」とあり、明らかに「し」に濁点が付いています。しかし、「しゞま」が正しいはずです。何かの間違いでしょう。
 そこで、正確を期して、「じゝま」と翻字しておいて、この行末に「(原本通り)」という注記を付加することになりました。

 こうして、少しずつ海外向けの現代語訳のルールも固まり、訳文もこなれて来だしました。

 この後は、みなんで新宿東口のスパゲッティ屋さんで、簡単な新年会をしました。いつもは、私が食事内容の問題があって、終わるとすぐに帰宅しています。しかし、年に数回は、区切り区切りにでも会食をして、いろいろな話をしたいとの思いから、質素ながらもみんなで食事をしました。気の置けない仲間というのはいいものです。大切に、気長にお付き合いをしていきたいと思っています。

 次回は、2月14日(木)です。場所は、これまで通り、新宿アルタ横の喫茶店のレンタルスペースです。
 このプロジェクトに興味のある方は、本ブログのコメント欄を利用して連絡をいただければ、折り返し返信で詳細をお知らせします。性別・年齢・職業に関係なく、自由にご参加いただければ、と思っています。
 会費はありませんが、飲み物代千円が必要です。
 次は、「末摘花」の訳の確認の残り少しと、次の第7巻「紅葉賀」の確認をします。
 資料は、すでに本ブログに公開している現代語訳を使っています。
posted by genjiito at 00:31| Comment(0) | ◎源氏物語
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