2012年11月04日

秋の中古文学会―2012

 快晴の秋の一日、大阪の中南部にある大阪大谷大学へ行きました。中古文学会が今日と明日、富田林市にある大阪大谷大学で開催されるのです。

 この大学は、私が和歌山県に近い関西新空港のそばにあった大阪明浄女子短期大学(現大阪観光大学)に勤務していた頃、車で通勤していたのでよくこの横を走っていました。ただし、一度も中に入ったことはありませんでした。

 また、この大学には、私が高校の教員をしていた頃に大変お世話になり、今も感謝の気持ちを忘れていない中林功先生が、校長退職後にこの大学の入試担当をなさっていました。その直前まで中林先生は、妻が勤務する高校の校長をなさっていたのです。本当に縁のある先生です。
 さらには、この大学で中世文学を担当なさっていた小林先生は、今は同僚としてご一緒に立川の国文学研究資料館で仕事を共にしています。
 今回、中古文学会の開催校を引き受けたのが、この大学で中心的な存在となって活躍している浅尾広良君であり、彼は國學院大學の後輩なのです。
 まだあります。ある先生から電話があり、この大学に行かないかというお誘いがありました。しかし、私が大阪明浄女子短期大学に就職したばかりの年だったので、すぐに移ることもできない事情を話して、折角のありがたいお話をお断りしたことがあるのです。
 何とも、重ね重ね縁のある大学です。

 さて、滝谷不動駅に着いてから、ご一緒だった伊井春樹先生がお昼をどこで食べよう、とおっしゃいました。確かに、この小さい駅前には食事をするところはありません。一軒だけたこ焼き屋さんがあったので、ここしかないということで入りました。
 
 
 

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 伊井先生とは世界各地をお供した関係で、いろいろなレストランで食事をご一緒しました。しかし、ご一緒にたこ焼きというのは初めてです。たこ焼きは、6個で240円でした。
 取り敢えずお腹を満たした後、狭い道を縫って大学へと急ぎました。
 
 
 
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 開会後すぐに、第5回中古文学会賞授賞式がありました。今回の受賞者は、大津直子さんでした。彼女はこれまた私の後輩で、現在は日本学術振興会の特別研究員をしています。谷崎潤一郎の源氏物語訳の自筆原稿を整理していることに関して、私が特にその成果を期待している若手です。こうした賞を受賞したことにより、ますます活躍の幅を広げることに期待したいと思います。

 研究発表については、私が何かコメントできるとものはありませんでした。
 何か記すとすれば、活字校訂本文である『新編日本古典文学全集』(小学館)の『源氏物語』を引き、当該箇所に「別本」として異文を揚げて発表された方がいらっしゃいました。しかし、何を別本とするのかの説明もなく、しかも異文を掲載するにあたって、それがどこの何を引いたのかも明示されていません。異文の扱いが疎かだな、という感想を持ちました。これが『源氏物語』の本文を大事にしていない実態かと思うと、物語本文に対する意識の低さにガッカリしました。。

 休憩時間には、たくさんの先生方と言葉を交わし、慌ただしく今後のことなどの打ち合わせをしました。学会は、貴重な情報交換の場なのです。人と会って直接話をすることを、私は大事にしています。

 今日は、秋田から義兄と義姉が上洛されることもあり、懇親会は失礼して、少し早めに会場を出ました。
posted by genjiito at 00:05| Comment(0) | ■古典文学
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