2012年08月14日

霊気を浴びた後に持続血糖測定機を装着

 夜中から明け方にかけての雷雨で、京大病院の病棟全体のエアコンが早朝より停止しました。その他の電源は大丈夫だったようで、照明や電気機器は一瞬の停電ですみました。

 全病棟で感染予防のため、窓やドアは開放厳禁となっています。しかし、蒸し暑くなってきたこともあり、看護師の方がガラス戸を開けてくださいました。
 朝の心地よい外気が吹き込んできます。足下は寒いくらいに、スースーと涼風が通り抜けていきます。大文字山から賀茂川へと吹き渡る風が、病棟の空気を一気に入れ換えて行きました。一陣の風が、早朝の入院患者に一服の清涼感をもたらしてくれました。

 朝食中に、エアコンが復旧しました。人工の冷気に安堵するとともに、山と川からの霊気を肌身に感じた小一時間が、今となっては貴重な体験だったように懐かしく思われます。
 
 
 
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 今日のお昼から3日間、自分の血糖値を連続的に測定するための、CGM(Continuous Glucose Monitoring)システムを身体に着けます。持続血糖測定装置というものです。
 てっきり、★★戦隊◎◎レンジャーの変身ベルトのようなものを着けるのだと思っていました。しかし、これでもまだ大きい方で、来週にはさらに小さな装置を着けるのだそうです。人気の機械のようで、なかなか順番が回ってきませんでした。担当医であるO先生が、慎重に取り付けてくださいました。さらには、私があまりにもこの実験を楽しんでいるのが伝わったのか、この機器の取り扱い説明書までくださいました。これで、自由に使えることになりました。お心遣いに感謝です。

 5分ごとにお腹に刺したセンサーが測定して、24時間で288回の血糖測定が可能だそうです。
 自分の血糖値が、1日24時間でどう変化するかがわかります。毎日自分で測定しているSMBG(血糖自己測定器)によるデータや、ヘモグロビンA1cの値とは異なる、貴重な情報が得られることが期待できます。
 これを着けながら、いろいな検査が行われるのです。
 
 準備としてはまず、皮下脂肪に常時チューブを挿入しておき、そこから皮下組織の体液(間質液)の中のブドウ糖成分の変化を見ます。
 
 
 


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 ただし、これは血糖値ではないので、その時々に装置に直接、いつもの計測でわかった血糖値を入力してやる必要があります。その誤差から、後でパソコンのプログラムでデータ処理をして、血糖値に変換するのです。二手間三手間かかるのです。ただし、これはすぐに便利なものが開発されることでしょう。一番いいのは、血管に直結させて血糖値の変動を見ることです。しかし、まだ危険性があるために、そこまではいっていないようです。時間の問題でしょうが。

 昼食会は、先週から来ている教育実習生が、食事の内容の説明をしてくれました。なかなかうまく話していました。すかさず、私は忘れずに機器に食事スタートの情報を入力しました。この情報は、後で時間を確認するとわかるので不要だ、とのことでした。しかし、自分のためでもあるし、こうした手間は厭わないので、こまめに入力することにしました。データ処理をなさる先生方も、後で食事の資料等と見比べる手間が減るはずです。
 
 
 
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 食後1時間や2時間の血糖値を、身体に着けた CGM に入力しました。また、補食の時も入力します。
 夕食前に少し運動をしました。玄関までの2往復と、地下1階から8階までを1往復したので、そのスタート時に CGM にイベントとしてエクササイズのチェックを入れました。あとで、この運動中の血糖値の推移もわかるようにするためです。

 夕食の後も、しっかりとスタート時と食後の血糖値を入力しました。
 
 
 
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 こうした機器の操作には慣れているので、正しく記録されているはずです。

 早いもので、入院してから3週間が経ちました。時間の隙間を見ては、ハーバード大学所蔵の古写本『源氏物語』の「蜻蛉」巻と格闘していました。鎌倉時代に書写された、おそらく現存最古に近いこの古写本の、精密な翻刻・翻字の最終確認をしていたのです。それが、ようやく今日、どうにか終えることができました。ベットにどっしり(?)と座り込み、ひたすら空き時間に写本とにらめっこをしていたのです。たくさんの修正箇所がみつかりました。退院までに、元データを修正することにします。ここに入院するまでに、海を渡っていたもう一冊の古写本「須磨」巻を終えていたので、これで一つの仕事のメドがたち、とにかく一安心です。

 それにしても、仕事が捗りません。入院中にたくさんの仕事をするつもりで、いろいろな資料を持ち込んでいました。しかし、1日15回もの血液の採取があり、その間にいろいろな検査や健診・問診があるので、意外に自分の時間がないのです。多くの仕事を抱えたまま、多くの方々に迷惑をおかけしています。すみません。こんな状況なので、ご理解のうえ、ご寛恕のほどをお願いします。
posted by genjiito at 23:20| Comment(0) | *健康雑記
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