2012年04月27日

授業(3)LAN・共有・エバーノート・翻訳・ヒカリエ

 渋谷はいつ来ても、至る所で学生時代を思い出させてくれる楽しい街です。
 半蔵門線で東南端の改札口を出ます。ここの構内はおしゃれです。当時はなかったデザインです。
 
 
 
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 この改札を出ると、その上が昨日オープンした複合商業施設のヒカリエです。帰りに寄ることを楽しみに、雨の中を歩いて國學院大學へ急ぎました。

 授業では、受講者5名みんなが持参したパソコンを学内の無線LANにつなぎます。次に、アプリケーションのエバーノートを使い、私と共有設定したノートブックをみんなで見ながら本日の話を進めました。

 私からは、あらかじめ4つのノートを共有化する教材として提供しておいたので、昨夜までに一通り目を通してきた人もいます。また、先週休んだ人も、ここでこの前の授業で何が話され、話題になったかもわかります。
また、授業を進めながら、質問に答える形でノートを追加したりもしました。

 まさに、記録が手元に残り、いつでも見られる黒板の役割を、この共有化したエバーノートは果たしています。
 なお、この共有は私と学生5人で設定してあります。ただし、学生は私が提示したノートに書き込みはできません。これは、無料のアプリケーションを使っていることによる制約ばかりではなくて、一人のコメントがみんなに読まれることを避ける効果もあります。個別のやりとりは、閉じられたらツールを使います。当面は個人宛のメールにしています。

 私から公開したノートをみんなで見ながら、海外の日本文学研究に関する情報収集の手段について、さまざまなデータベースを紹介しました。特に、次に列記する国文学研究資料館から公開しているものは、自信を持って紹介しました。星印を付して色づけした項目が、海外における日本文学&文化研究に関するものです。


【国文学研究資料館・公開データベース】

図書・雑誌所蔵目録(OPAC)
☆国文学論文目録データベース
日本古典籍総合目録
☆欧州所在日本古書総合目録データベース
日本古典資料調査データベース
近代書誌・近代画像データベース
連歌・演能・雅楽データベース
和刻本漢籍総合データベース
マイクロ/デジタル資料・和古書所蔵目録
明治期出版広告データベース 基本検索
明治期出版広告データベース 個別広告検索
古筆切所収情報データベース
収蔵歴史アーカイブズデータベース 横断検索
「史料所在情報・検索」システム(簡易版)
「史料所在情報・検索」システム(詳細版)
史料情報共有化システム
伊豆韮山江川家文書データベース
日本古典文学本文データベース
二十一代集データベース
吾妻鏡データベース
絵入源氏物語データベース
歴史物語データベース
古事類苑データベース(テキスト)
歴史人物画像データベース(HTML)
新・奈良絵本データベース(flash)
☆北米日本古典籍所蔵機関ディレクトリ
所蔵機関との連携による日本古典籍デジタル画像データベース
日本実業史博物館コレクション
歴史人物画像データベース
☆日本学研究データベース(SFEJ)
☆イタリア論文データベース
☆フランス語に翻訳された日本文学(Francine HE'RAIL編)
☆フランス語に翻訳された漫画
☆日本学研究データベース(Francine HE'RAIL編)
☆フランス語に翻訳された日本文学(SFEJ)
☆日本学研究データベース(Patrick Beillevire編)
☆日本学論文・翻訳データベース(Patrick Beillevire編)
☆日本学研究データベース(インド)

地下家伝・芳賀人名辞典データベース
伝記解題データベース
古事類苑データベース
館蔵神社明細帳データベース
アーカイブズ学文献データベース
蔵書印データベース
日本古典籍総合目録 館内用
史料情報共有化データベース 館内用

■安永尚志氏(国文学研究資料館名誉教授)による「国際コラボレーションによる日本文学研究資料情報の組織化と発信」(科学研究費基盤研究(S)、2001年〜2005年)の成果として、「日本文学国際共同研究データベース」が国文学研究資料館から公開されている(http://base1.nijl.ac.jp/~kokusai/icjs.html)。


 一例として、インドの論文データベースで「啄木」をキーワードにして検索すると、一本の資料が見つかりました。なぜ1つなのか、これはどんな内容なのか、ということを説明しました。

 1つしかヒットしないのは、入力されているものが少ないからです。その内容は翻訳です。この、データを増やすことは組織的な方策を考えないと実現しません。国文学研究資料館から公開している国文学論文目録データベースの海外版が必要です。これは、かつて私が科研費で挑戦しました。大変な労力のいる仕事になります。いつか、誰かがしなければなりません。

 また、翻訳は海外における文学研究では基本資料です。翻訳の意義についても、私なりの考えを語りました。日本での翻刻・翻字とともに、もっと業績として評価をすべきだということを。

 ブログで紹介した、アーサー・ウェイリーの英訳『源氏物語』についても解説しました。
 また、翻訳されたものを日本語に訳し戻すことの意義も強調しました。

 後半では、科研の報告書である『日本文学研究ジャーナル 第4号』を使って、各論考の視点がユニークであることを指摘しました。楽しい文学研究の環境を提案することも、斜陽化が急速に進む文学研究では大事なことです。研究成果をどのような形で提示していくかも、今後考えていく必要があります。

 この授業では、パソコンを操作して情報を確認しながら進める関係で、学生は忙しい思いをします。そのため、適宜活字を見るように配慮もしています。

 光の点を見ると疲れます。また、モニターから放射される青色は、目に良くないと言われています。これらは、人類が経験してまだ日時が経っていない状況にあります。人間の身体に多大な負荷がかからないように配慮しながら、効率的に進めていくつもりです。

 帰りに、昨日オープンした渋谷のヒカリエに立ち寄りました。
 
 
 


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 ヒカリエの一階入口を入った途端に、息を呑みました。というより、あまりの臭さに息が止まったのです。悪臭が鼻孔を抉ります。
 どこのデパートでも、一階は化粧品という名の薬剤が混合した、私にとっては不愉快な臭さの巣窟です。このヒカリエも、ご多分に漏れずそうでした。
 あまりにも強烈な鼻を突く臭いに腰が引け、地下へ降りて入り直しました。
 匂いに敏感な方は、一階からは入らない方が身のためです。

 レストラン街で、私が食べられそうなお店を探しました。
 まず、押し並べて値段が高いことが特徴でした。1300円が中心でしょうか。
 確かに、お金を節約している学生は排除されたビルです。ヒカリエが客層としてターゲットにしているのは、20代後半から40台の仕事をする女性だとか。これまで渋谷の売りだった若者から離れて、少し大人の、金銭的に自由な女性の懐を狙った意図が、ブラブラと歩くと露骨にわかります。その意味では、なかなかおもしろい区画と言えます。

 オープンの日に来た記念に食事となると、やはり回転寿司屋です。糖質制限食を取り入れてからは、あれほど日常的に行っていた回転寿司屋はご無沙汰です。世界中の回転寿司屋を巡っていたことが、今では夢のようです。
 
 
 
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 入口でお刺身の盛り合わせを注文できることを確認してから入りました。
 酢飯抜きでネタだけをいただきます。おいしい魚でした。あら汁も。それぞれが当たりです。ただし、5皿で1820円だったので、やはり高めと言えるでしょう。

 ヒカリエの感想としては、30代を意識した女性のためだけのハコモノ、という感じです。文化を発信する工夫を見たかったのですが、その視点から見ると残念でした。劇場はそのようです。しかし、もっと何か仕掛けがあるかと思っていたのです。

 かつてここにあった東急文化会館に代わる役割は放棄して、女性からお金を巻き上げるための施設でした。私が学生時代に育った渋谷が、どこか退化していくように感じたのは、年をとったせいでしょうか。
 まだスタートしたばかりです。もう一度足を踏み入れることはないにしても、渋谷を変えようという意欲に、今後を期待したいと思います。
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | ◎国際交流
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