2012年04月19日

マスコミで話題の被災予定地域に住んでいて

 最近、新聞やテレビで、私が生活する地域が話題になっています。
 東京都が公表した、首都直下型地震の震度7に関するニュースです。
 その被害の想定を見聞きするだけでも、大変な事態になることが明らかです。

 現在、東京湾北部と言われる江東区の隅田川河口部に宿舎があります。
 その川縁の老朽化した5階建ての2階に住んでいます。津波が来たら塵芥の藻屑です。

 そして、東京の西部の立川にある職場はというと、立川断層帯地震が濃厚となった、その活断層の真上に建っています。活断層の上にあることは、4年前に品川から移転して来る前から話題になっていました。私の部屋は、その3階にあります。免震構造になっているそうです。しかし、その地盤の断層帯が問題になっているので、揺れには強くても足下を掬われたら建物も立っていられないことでしょう。

 この2地点間を、片道1時間50分かけて都内を横断する通勤を続けています。
 宿舎を出て電車に乗ると、しばらくはずっと地下深くを走ります。水に襲われたら、逃げ場はありません。
 通勤電車の中盤からは高架を走ります。これまた、地震の揺れを考えるとぞっとします。

 昼間に地震が来たら、帰宅はできません。立川駅前の国立昭和記念公園で野宿の生活となりそうです。
 夜なら、深川からの逃げ場はありません。

 2ヶ月後に、娘の檀那さんが研修のために立川の自治大学に来ます。私の職場と地続きの建物なので、この夏に地震が来たら彼と一緒に昭和記念公園で暮らすことになります。

 心配なことは、昼間に地震が来たら、妻と離ればなれになることです。
 連絡を取り合うためにも、携帯電話の充電器を持ち歩くことを、先ほども夕食を共にしながら確認しました。

 こんな話を、現実のこととして語り合う事態となりました。

 このところ、私はコンピュータのデータをバックアップしています。クラウドとハードディスクとメモリに分散しています。
 生き残ったときに、どこかに残されたデータで、これまでつづけて来た仕事などができるようにするためです。特に、『源氏物語』の写本を翻字したデータベースは、入念に各所に保存しています。これは、次の世代に受け渡したいものだからです。それ以外は、あくまでも私のためのデータなので、そのまま消えてもいいものです。

 マスコミに煽られるようにして、東京での終末期を想定した生活プランの再検討をするようになりました。京都の引っ越しで、身の回りにあった荷物を整理していたところでした。その延長として、東京での持ち物をこの機会に整理するつもりです。

 過日、「大徳寺瑞峰院老師の書「放下着」」(2012年3月 8日)のことを書きました。
 まだ私には悟りの心境とは縁遠い日々です。しかし、この地震の騒ぎの中で、まさに、「放下着」の意味を考えるきっかけを与えられているようです。

 想定される災難をネタにしては不謹慎です。しかし、それだけ現実のこととして、目の前のものが無に帰する事態を考えさせられる状況が近づいていることは確かなようです。
 これは、京都にいては感じない、東京にいてこそ肌身に伝わってくる感触です。
posted by genjiito at 23:04| Comment(0) | *身辺雑記
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